【フラワーC】モカフラワー開花!3歳馬美浦最速ラスト1F11秒2、“最後の桜切符”つかみ取る

[ 2022年3月18日 05:30 ]

併せで追い切るモカフラワー(左)(撮影・村上大輔)
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 月曜競馬「第36回フラワーC」の追い切りが東西トレセンで行われ、美浦では前走・クイーンC8着からの反撃を期すモカフラワーが力強い走りで好調をアピールした。

 強烈な加速が絶好調の証だ。モカフラワーの最終追いはWコースの併せ馬。3馬身先行したハコダテジョー(3歳未勝利)を目標に、序盤は折り合いに専念。残り3Fから一気にギアを上げ、1F13秒3→12秒3とシフトチェンジ。直線はさらにひと伸びし、ラスト1F11秒2。外で必死に抵抗するパートナーに対し、手応えに余裕を残したまま半馬身先着した。

 ラスト1F11秒2は、17日の美浦Wコースで3番目に速いラップ。3歳馬では最速だ。それでも手綱を取った石川は涼しい顔。「乗っている方としては軽く仕掛けた程度。そんなに(時計が)出ている感じではなかった。それだけ具合が良いということ」。見守った相沢師は開口一番「絶好調だね」と満足そうな笑みを浮かべた。

 前走クイーンCは好位で運んだが、直線で伸びを欠き8着に沈んだ。石川は「普通の競馬をして普通に負けた。敗因はよく分からないが、あえて挙げるなら少し調教が軽かったかもしれない」と振り返る。この点は相沢師も同じ認識。1週前に長めからいっぱいに追って気合を注入。さらに最終追いでも、末脚を伸ばして負荷をかけた。「前回は攻めを控えて結果が出なかったので、今回はしっかりやった」と指揮官。3歳牝馬にはハードなメニューを課して巻き返しを狙う。

 デビュー戦では後にジュニアCを勝つ牡馬インダストリアを抑えてV。2戦目の赤松賞では桜花賞の有力候補となったナミュール、スターズオンアースに食い下がった。ポテンシャルは証明済み。「前回着けたメンコを外すことでピリッとするはず。初戦を勝った千八で何とか」と石川。相沢師は「勝って桜花賞に行きたい」と意気込む。僚馬ライラックは既に1月のG3フェアリーSを制し、早々と桜花賞出走に当確ランプ。クラシック2頭出しの青写真を描き、“最後の桜切符”を全力で獲りにいく。

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2022年3月18日のニュース