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【AJC杯】キングオブコージ復活V 骨折から復帰3戦目で大外一気、横山典はレース最多7勝目

[ 2022年1月24日 05:30 ]

レースを制したキングオブコージ(撮影・村上 大輔) 
Photo By スポニチ

 1月の中山開催を締めくくる伝統の古馬G2「第63回AJC杯」が23日、中山競馬場で行われ、3番人気キングオブコージ(牡6=安田翔)が後方一気で重賞2勝目を挙げた。絶好調のベテラン横山典弘(53)は同レース歴代最多7勝目となった。

 白い帽子が大外一閃(せん)。最後の直線、2度目の登坂。横山典の懸命な右ムチに応えてキングオブコージがライバルをのみこんだ。鞍上は力強く握り拳。8戦連続のコンビとなった相棒の首筋を優しくなでた。

 「会心の騎乗ではなかったんだけど…」。開口一番、そう謙遜したベテランだが、その好騎乗が大きな勝因だった。ゲートの駐立が悪く、跳び上がるようなスタートに。「折り合いだけ気をつけた」とせかさず、道中は後方2番手で脚をためた。前走は外枠で前に馬を置けずエキサイト。向正面までは最内枠の利点を最大限に生かし、3角で捲りを仕掛けたマイネルファンロンを追いかけ外へ。直線では最内から抜け出さんとする息子・武史駆るボッケリーニを華麗にとらえた。

 レースについて鞍上に全権委任の安田翔師は「勝つにはこれしかないという乗り方。周りに惑わされるジョッキーではないですから」と差し決着のペースを読み切った鞍上に最敬礼。横山典は10年ネヴァブション以来12年ぶりの当レースVで自身の最多勝利記録を7に伸ばした。重賞は早くも今年2勝目。好調の要因を聞かれると、「いつも通りやっているだけ」とニヤリと笑った。

 右第1趾(し)節種子骨骨折から見事なカムバックを果たした6歳馬の前途は明るい。鞍上が「骨折して1年ほど休んだのでどうなるかと思っていたが、復活できて良かった」と喜べば、指揮官は「種子骨の骨折は字面より(復帰が)大変。休み明け3戦目でこういった走りができるのはうれしい限り。馬体の張りやストライドは骨折休養前に近づいていて、思ったより早くここまでこられた」と分析。今後については「オーナーと相談することになるが、選択肢の一つとして大阪杯(4月3日、阪神)を考えている」。師が助手時代に調教を担当した短距離王ロードカナロアを父に持つ中距離王候補。横山典がほれ込む素質はさらなる大舞台でも――。

 ◆キングオブコージ 父ロードカナロア 母ファイノメナ(母の父ガリレオ)16年3月26日生まれ 牡6歳 栗東・安田翔厩舎所属 馬主・増田和啓氏 生産者・北海道新冠町の白老ファーム 戦績17戦6勝(重賞2勝目) 総獲得賞金1億9460万7000円 馬名の由来はナンバーワン+人名。

 【AJC杯アラカルト】

 ☆横山典 AJC杯は10年(ネヴァブション)以来、12年ぶりの勝利で通算7勝目。自身が持つ同レースの最多勝利記録を更新した。JRA重賞はシンザン記念(マテンロウオリオン)に続く今年2勝目で通算183勝目。

 ☆安田翔師 AJC杯は初出走初勝利。JRA重賞はキングオブコージで勝った20年目黒記念以来で通算5勝目。

 ☆血統 ロードカナロア産駒はAJC杯初出走で初勝利。JRA重賞は中山金杯(レッドガラン)に続く今年2勝目で通算46勝目。

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2022年1月24日のニュース