【向日町記念】脇本“圧逃”完全V 通算8度目の記念制覇「必死だった」

[ 2021年9月6日 05:30 ]

向日町・平安賞を制し優勝カップを手にする脇本
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 向日町記念決勝は5日行われ、脇本雄太(32=94期・福井)が力強く逃げ切り、昨年の福井記念以来となる通算8度目の記念Vを完全優勝で決めた。

 レースは脇本が前受けして後ろに村上、単騎の瓜生が続く。中団は大石―内藤―田中、後方は真杉―佐藤―大森で周回を重ねる。残り2周で真杉―佐藤―大森が上昇するが、脇本は突っ張って出させず真杉は4番手に引く。打鐘を迎えて後方の大石が勢いよく脇本を叩きにいくが、これも楽に合わせ切って大石も後退。前団は最初の隊列のままで脇本―村上―瓜生で切り替えた4番手内藤、5番手佐藤が前を追うが先頭を走る脇本のスピードは全く衰えない。最後は村上に1車身の差をつけて悠々とゴールを駆け抜けた。

 引き揚げて来た脇本は完全Vに「まずはホッとしたというのが正直な思い。前回のG1からずっと人気になっていたので何とかそれに応えようと必死だった」と振り返った。若手の先行選手に何もさせない圧倒的な勝利に「特に突っ張る作戦は考えていなかったが、失敗した初日特選のことも踏まえしっかり攻めようと。ようやくラインで決めることができて良かった」と笑顔を見せた。今後については「一戦一戦しっかり走って日本の競輪の魅力を伝えていけるように頑張りたい」とした。

 1着の脇本は岐阜・G2共同通信社杯(17~20日)、2着の村上は岸和田F1(13~15日)、3着の瓜生は別府F1(15~17日)に向かう。

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2021年9月6日のニュース