【エクリプスS】クロノの強敵現る!? 仏2冠馬セントマークスバシリカが圧勝! 凱旋門1番人気に浮上

[ 2021年7月4日 14:08 ]

ライアン・ムーア騎手
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 欧州中距離路線の強豪が集った英G1のエクリプスS(サンダウン、芝9ハロン209ヤード)は4頭で争われ、1番人気の仏2冠馬セントマークスバシリカ(牡3=A・オブライエン、父シユーニ)が圧勝した。鞍上はライアン・ムーア。勝ちタイムは2分10秒87。

 レースはスローで流れ、直線の末脚比べになった。接戦になると思われたのは一瞬、残り1F付近からセントマークスバシリカが抜け出すと、後続を置き去り。最後は2着に3馬身半差の楽勝だった。2着は昨年の英チャンピオンSなどG1を4勝しているアデイブ(セン7=W・ハガス、父ピヴォタル)。サウジカップ、ドバイシーマクラシックと連勝中で、2番人気のミシュリフ(牡4=J&T・ゴスデン、父メイクビリーヴ)は3着に終わった。

 セントマークスバシリカは今年の仏2000ギニー、仏ダービーを制した仏2冠馬。初対戦となった古馬を撃破し、昨年のデューハーストSからG14連勝となった。R・ムーアは「2頭のワールドクラスの馬を倒したのですから、素晴らしいですね」と笑み。11年のソーユーシンク以来、このレースは6勝目となったA・オブライエン師は「どんなレースでもできる馬。レースを使うごとに成長しています」と目を細めた。次走には英インターナショナルS(8月18日、ヨーク)と愛チャンピオンS(9月11日、レパーズタウン)が候補に挙がっている。

 この結果を受けて、英大手ブックメーカー・ウィリアムヒルは、凱旋門賞のオッズを更新。セントマークスバシリカをラブ、スノーフォールと同じく6倍の1番人気タイに支持した。この3頭はいずれもA・オブライエン厩舎の所属馬。宝塚記念を制したクロノジェネシスは13倍の7番人気タイとなっている。

 エクリプスSの過去の勝ち馬には、後に凱旋門賞を制する09年シーザスターズや15年ゴールデンホーン、すでに凱旋門賞の覇者だった19年エネイブルなど、ビッグネームがズラリ。昨年は1着がガイヤース、2着がエネイブルだった。

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2021年7月4日のニュース