【ダービー1週前追い】エフフォーリア Wコース初時計でもパワフル、横山武「疲れ感じなかった」

[ 2021年5月20日 05:30 ]

<ダービー>横山武を背に3頭併せで追切るエフフォーリア(右)=撮影・村上 大輔
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 選び抜かれた18頭のみが登録した「第88回日本ダービー」の1週前追い切りが19日、東西トレセンで行われた。史上8頭目の無敗2冠制覇を狙うエフフォーリア(牡=鹿戸)は横山武を背に併せ馬。13日に帰厩後、Wコースでは初時計となったが、相変わらずの力強い走りを見せつけた。

 レッドルーベンス、ファビュラスノヴァ(ともに3歳未勝利)を追いかけた3頭併せ。直線半ばまで僚馬の後ろで折り合いに専念。馬なりのままゴール板では併入に持ち込んだ。5F69秒0~1F12秒0の時計は、皐月賞の1週前(同コース5F65秒8)と比べれば地味に映るが、鞍上の表情は明るい。「今回はいつも以上に間隔が詰まっているので疲労を心配していたが、走りから疲れを感じなかったのでひと安心。いい意味で変わっていない。平行線で十分」。見守った鹿戸師も「順調。体はまだ少し余裕があるので、日曜、来週の水曜とやって丁度いいのでは」とうなずいた。

 皐月賞戦前は“ダービー向き”の見方が大勢を占めていたように、東京コースは2戦2勝と大の得意。鞍上は「左回り、広いコースはこの馬に合っている。何の心配もない。距離も問題ない。折り合いが鍵だけど、今日も賢くリラックスしてくれていたので」と相棒を信頼する。

 84年のグレード制導入以降、皐月賞を3馬身差以上で制した馬は85年ミホシンザン、94年ナリタブライアン、11年オルフェーヴルのみ。ミホシンザンは骨折でダービーを回避したが、菊花賞を勝って2冠。残る2頭は3冠馬となった。圧倒的な力差は証明済みだから、変わらないのが一番。名馬への道、視界良好だ。

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2021年5月20日のニュース