【TCK・大井記念】ミューチャリー圧勝!直線だけで6馬身差、いざ帝王賞へ

[ 2021年5月20日 05:30 ]

大井記念を圧勝したミューチャリー
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 伝統の古馬中距離重賞「第66回大井記念」(S1)が19日、大井競馬場で行われた。2番人気ミューチャリーが直線で抜け出し優勝、昨年7月のマイルグランプリ以来の重賞制覇を飾った。手綱を取った御神本は昨年(ストライクイーグル)に続き、このレースを連覇した。同馬と2着フィアットルクスに「第44回帝王賞」(G1、6月30日、大井)への優先出走権が与えられた。

 絶対能力が違った。ここ5戦連続でG1に挑戦。勝利こそものにできなかったが好走を続けていたのは本物だった。「いくらかうっ憤を晴らした」。そう振り返った矢野師の言葉通り、終わってみれば直線だけで6馬身差をつけていた。

 1、2コーナーを後方4番手で追走するのはいつものポジション。だが、この日は馬も鞍上もやる気が違った。「G1を使っていたので追走が楽だった」(御神本)とペースが落ち着いた向正面で御神本がスッと仕掛けると一気に位置を上げていった。3コーナーで4番手。直線を向いた所では先に抜け出したノーブルサターンに馬体を並べ、後は手応えのままに突き抜けた。中1週の強行軍だったが「体も形成されてきたし大丈夫だと思っていた。また(権利を獲った)G1にチャレンジしたい」と矢野師も再び度闘志を燃やしていた。

 ▼2着フィアットルクス(本橋)負けたけど馬の成長を感じたレース。この先が楽しみになった。

 ◆ミューチャリー 父パイロ 母ゴッドビラブドミー(母の父ブライアンズタイム) 牡5歳 船橋・矢野義幸厩舎 馬主・石瀬丈太郎氏 生産者・北海道新冠町の芳住鉄兵氏 戦績20戦7勝(南関東17戦7勝) 総獲得賞金1億7180万円 重賞は20年マイルグランプリ以来4勝目。

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2021年5月20日のニュース