【天皇賞・春】ジャコマル&ディアスティマあるぞ“行った行った”

[ 2021年4月28日 05:30 ]

 【G1ドキュメント・栗東=27日】天皇賞・春の歴史を振り返れば、逃げ&先行馬が波乱を演出してきた。04年は10番人気イングランディーレが7馬身差の逃げ切りV。12年は14番人気ビートブラックが早め先頭から押し切り、3連単は145万馬券になった。今年は阪神開催に替わるが、展開次第で前残りに注意したい。

 火曜朝、寺下は逃げ候補を探した。今年のメンバーで近走、逃げた経験がある馬は2頭のみ。ジャコマルは前哨戦の日経賞で5着に粘った。調教スタンドから出てきた松永幹師に作戦を尋ねると「ハナにこだわりたい」と力強く逃げ宣言。「追って伸びるタイプじゃないから、早め早めの競馬をしてほしい」と続けた。

 コンビを組む横山和が、パートナーで逃げたレースは2戦2勝。指揮官は「ジョッキーとも相性がいいし、頑張ってほしいね」と託す。鞍上の父・横山典はイングランディーレで大逃げV。その再現があるかも!?

 もう1頭の逃げ候補がディアスティマだ。近3走は全て逃げており、条件戦ながら2→1→1着と勢いはメンバー屈指。この日、最後に管理する高野厩舎へ向かった。調教を終えた師を直撃すると「何が何でも逃げなくていい。ずっと乗ってくれているジョッキー(北村友)に委ねます」と、こちらは柔軟な構えだ。

 僚馬レイパパレはデビューから6連勝で大阪杯を制した。同じくG1初挑戦だが、連勝の勢いは魅力だ。高野師は「“下(のクラス)からやるぜ”という、戦う構図は似ていますね」と一気に頂点を狙う。逃げ候補2頭が競り合わず、すんなり運べば行った行ったの展開もありそうだ。

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2021年4月28日のニュース