【大阪杯】仕上がり順調!前走新味ハッピーグリンの挑戦応援

[ 2021年4月2日 05:30 ]

坂路で追い切るハッピーグリン(撮影・亀井 直樹)
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 【G1ドキュメント・栗東=1日】外の明るい景色に慌てて布団から飛び起きたが、まだ午前5時半だった。日の出の時間が早くなり、すっかり春モード。寮から出た寺下は、満開の桜に見とれながら調教スタンドへ向かった。豪華メンバーがそろった大阪杯の木曜追い切り、栗東ではハッピーグリン1頭だ。

 開門直後の坂路モニターを注目していると、すぐに姿を見せた。最初の1Fを15秒3でゆったり入り、2F目で12秒台まで一気に加速。そのまま勢いに乗り、ラスト2Fも12秒2→12秒9でフィニッシュした。全体時計は4F53秒3。3月21日、25日にも坂路で52秒台の好タイムを出しており、長期休養明けだった京都記念(11着)後も順調に乗り込まれている。清水亮助手が感触を口にした。

 「中間はしっかりやってきたので、動きを確認する内容。少し右にモタれる面を見せましたが、仕上がっています。前走を使って確実に上がっていますよ」

 道営所属時に挑戦した18年ジャパンCは7着健闘。アーモンドアイが2分20秒6の世界的レコードで快勝したが、この馬自身がマークした2分22秒2も従来のレコードと0秒1差だった。19年春には香港G1チャンピオンズ&チャターカップ(8着)に挑戦するなど豊富なキャリアの持ち主だ。

 19年秋に中央移籍。森厩舎では昨春の天皇賞、京都記念に続く3戦目となる。前走は持ったままの手応えでハナに立ち、新たな面を見せた。「(1Fの)距離短縮はプラスだと思うし、折り合って運べれば」と清水亮助手。鞍上は3年目のホープ・団野に決まった。エープリルフールではなく、競馬に絶対はない。この挑戦、応援しよう。

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2021年4月2日のニュース