【三国・北陸艇王決戦】田村、G1・15V!最遅Sも動じずインから押し切り

[ 2021年3月17日 05:30 ]

15度目のG1制覇を飾った田村は優勝旗を手にガッツポーズ
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 ボートレース三国のG1「北陸艇王決戦」優勝戦が16日、第12Rで行われ、1号艇の田村隆信(43=徳島)がインから押し切り、19年12月の第1回ボートレースバトルチャンピオントーナメント(平和島)以来、通算15度目のG1制覇を飾った。

 追い風の準優デーから一転、向かい風が吹きつけた。だが、それも優勝戦直前に弱まる。吉田、稲田のセンター勢がコンマ05、04と踏み込んで勝負にいった。「集中した」と田村。メンバー中で最も遅いコンマ12。それでも全く慌てず足を信じた。66号機はグイグイ伸び返した。

 「(周囲が)伸びてきたので全速で回った。しっかりカカッてくれたので良かった」。予定外の“全速逃げ”も冷静に走り切った。鳴門から来た番記者が言った。「彼のこんなリラックスした雰囲気は久しぶり」。足にも得点にも終始、余裕があった。予選トップ通過から準優も逃げ切って優勝戦1枠。気持ちのゆとりが最後の集中力を呼び込んだ。

 「今年G1初V?いや、昨年がゼロだからね。だいぶ優勝から遠ざかっていたので手が震えたよ。去年のことは忘れ、年末(グランプリ)に向かって、しっかり走っていきたい」。周囲を笑わせる余裕も戻ってきた。輝きを取り戻すきっかけになる、大きな優勝だった。

 《赤岩2000勝》赤岩善生(45=愛知)が三国7Rをインから押し切り通算2000勝。史上143人目。赤岩は「通過点。また1勝ずつ積み上げていきたい」。

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2021年3月17日のニュース