【3歳戦を振り返る】好配合のエスポ産駒コウバコ

[ 2021年3月17日 12:15 ]

<阪神1R>1着でゴールしたコウバコ(左)(撮影・後藤 大輝)
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 14日の阪神1R・3歳未勝利(ダート1200メートル)を制したコウバコ(牝=北出、父エスポワールシチー)は実に9戦目での勝ち上がりとなった。

 昨年7月のデビュー戦(新潟ダート1200メートル)では攻め時計を評価されて1番人気に支持されたものの、心身の幼さを露呈して10着。その後は1400メートルを使われて苦戦が続いていたが、年明けからレースぶりが良化。デビュー戦以来の1200メートルとなった今回で待望の初勝利を手にした。1400メートル以上では追って甘かったが、今回はラスト1Fで進路ができると上々の伸び脚。おそらくはスプリント戦がベストだろう。体つきはまだまだ幼く映るが、それだけに伸び代はたっぷり。昇級しても相手次第では五分の戦いができるはずだ。

 父エスポワールシチーで母の父ジェイドリバリー、きょうだいにも目立った活躍馬はいないが、ヌレイエフとジェイドロバリーを経由して名牝スペシャルの5×4のクロスが内包されているのはセールスポイント。現役としてはもちろんだが、将来的な繁殖牝馬としての価値も大きい馬と言える。

 なお、馬主のLEVEL―KはJRA初勝利。現2歳には昨夏のサマーセールで1760万円(税込)で落札された母コパノマルコリーニの牝(父リオンディーズ)がいる。同じく北出厩舎からデビュー予定となっており、サイモンラムセスやオパールムーンの半妹となる血統馬だけに期待が高まる。

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2021年3月17日のニュース