新人40年ぶり同日初騎乗V!小沢は同期一番星&1日2勝 永野も続いた「先生の笑顔にホッ」

[ 2021年3月7日 05:30 ]

<阪神1R>初騎乗初勝利の小沢騎手(右から2人目)。右端は松永昌調教師(撮影・亀井 直樹)
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 6日にデビューを迎えた新人ジョッキーが40年ぶりの快挙を達成した。小沢大仁(だいと、18=松永昌)と永野猛蔵(たけぞう、18=伊藤圭)が初騎乗初勝利。JRAの新人騎手が同日に初騎乗初勝利を達成したのは、81年3月1日の宮徹&東田幸男以来となった。

 同期一番星は、阪神1Rでメイショウホタルビに騎乗した小沢。4角手前で先頭に並び掛ける積極的な立ち回りで、減量の恩恵を最大限に生かした。小沢は「緊張していましたが、なるべく力まずにレースをしっかりできるよう心掛けていました」と笑顔。師匠の松永昌師は「ハナに立つのが早くて、思わず立ち上がったわ。性格は素直やし、俺とはえらい違う」と弟子の初勝利を喜んだ。小沢は自厩舎のドスハーツで挑んだ最終12Rも豪快に差し切り、この日2勝目となった。

 小沢の初勝利から約1時間後に続いたのが永野だ。中山3Rで自厩舎の3番人気タマモヒップホップで圧巻の逃げ切りV。好発から迷わず先手を奪うと、後続を引き離した直線は独り旅。満面の笑みで引き揚げてくると「すぐに(伊藤圭)先生の笑顔が見えて、“おめでとう”と言ってもらえた。それが一番ホッとした」と安どした。宮本武蔵ファンの父・猛史さんが名付けた一度聞けば忘れない古風な名前。“猛蔵、ここにあり”と猛烈なアピールに成功した。

 話題は藤田菜七子以来5年ぶり誕生の女性騎手2人に譲ったが、トップジョッキーを夢見る男たちも負けてはいない。

 ◆永野 猛蔵(ながの・たけぞう)2002年(平14)9月8日生まれ、新潟県出身の18歳。美浦・伊藤圭厩舎所属。目標の騎手・武豊。特技・カラオケ。1メートル61、45キロ。

 ◇小沢 大仁(おざわ・だいと)2003年(平15)1月4日生まれ、愛知県出身の18歳。栗東・松永昌厩舎所属。目標の騎手・幸英明、森一馬。特技・水泳、マジック。1メートル56、44キロ。

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