【若駒S】アドマイヤザーゲ 武豊&友道厩舎“黄金タッグ”で反撃だ!出世レース制していざ飛躍へ

[ 2021年1月19日 05:30 ]

注目の3歳馬紹介「Road to Classic」

若駒Sで反撃を狙うアドマイヤザーゲ(撮影・亀井 直樹)
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 昨年は牡牝の無敗3冠馬が同時に誕生。歴史的な一年となった。今年はどうなる!?新企画「Road to Classic」で、クラシック戦線を探っていく。東西のクラシック登竜門に注目。若駒S(23日、中京)に友道厩舎&武豊のコンビでアドマイヤザーゲ(牡)が登場。ホープフルS10着から巻き返し、先達クラシックホースの軌跡をたどりたい。若竹賞(24日、中山)も注目レース。メイサウザンアワー(牝=尾関)は奥の深い血統だ。

 若駒Sからは21世紀以降に限っても、後の3冠馬ディープインパクト、皐月賞馬アンライバルド、ダービー馬マカヒキが出た。ディープは武豊騎乗、残る2頭は友道厩舎。このコンビで若駒Sに出走するアドマイヤザーゲ。クラシックへの道をたどる上で、この馬に注目するのは必然。

 新馬→黄菊賞を2連勝して、昨年暮れのホープフルSでG1挑戦。道中7番手を追走し、勝ったダノンザキッドをマーク。外から早めに進出したものの、最後は伸びを欠いて10着。友道師が振り返る。

 「前走は位置を取りに行った分、しまい伸びなかった。デビューから2戦のように自分のペースで行った方がいい。その方が、しまい、いい脚を使えますね」

 逆襲に向けて、入念にトレーニングに励む。1週前のCWコース併せ馬では、併走馬を追いかけて内から力強く脚を伸ばして併入した。6F87秒2~ラスト1F12秒5。数字は平凡で「チップのコースは動かないタイプだけど」と前置きがあるが「新馬の時に比べるとしっかり走れるようになった。年末年始にゲート練習もやりました。いい状態で出せそう」と仕上がりに太鼓判を押した。

 血統も因縁めく。萩原厩舎の半兄ロジユニヴァース(父ネオユニヴァース)は09年ダービー馬。友道師は「ロジユニヴァースは新馬戦の時にうちのプロスアンドコンズ(2着)と走った。クラシックではアンライバルドと対戦したので印象深いね」と懐かしむ。「兄もいい馬だったけど、ザーゲも高いポテンシャルがある。その能力をうまく引き出してあげたい」と意気込んだ。

 偉大な先輩の背中を追って反撃の春へ。このレースをステップとしたクラシック馬2頭を出したトップ厩舎に、当代の名手が配された。勝てばクラシックロードの視界が大きく開ける。

 ≪ドゥラメンテ産駒当舞台複勝率50%≫現3歳世代がファーストクロップのドゥラメンテ産駒。サンプル数は少ないものの、中京芝2000メートルは6頭が出走して【1・0・2・3】。友道厩舎に所属するジュンブルースカイが新馬戦でメンバー最速タイの上がり3F34秒1を使い、1番人気の支持に応えた。父も皐月賞で強烈なインパクトを残し、距離適性の高さを証明した。後方外から直線は目の覚める上がり3F最速33秒9の末脚で差し切りV。鞍上のM・デムーロの派手なパフォーマンスが印象的だった。

 ▽若駒S 3歳混合の別定戦。今年は京都競馬場改修工事のため、中京芝2000メートルで施行される。前身のジュニアSから89年に現在の若駒Sに改称。クラシックの登竜門として有名なレース。98年は芝2200メートルで行われた。90年ハクタイセイ、91年トウカイテイオー、05年ディープインパクト、09年アンライバルド、16年マカヒキが後にクラシックを勝利した。

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