菊川師、恩師の伊藤正徳さんの思いを胸に尾形展成功を

[ 2020年8月28日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・美浦=27日】20日に71歳で逝去した伊藤正徳元調教師の自宅(茨城県阿見町)に尾形充弘元調教師や小桧山師、国枝師ら尾形藤吉門下のホースマンらが弔問に訪れた。同門の後輩にあたる菊川師も祭壇に手を合わせた。「先週のトータルソッカー(23日の新潟10R阿賀野川特別1着)は正徳先生が勝たせてくれたんでしょう。引退された先生の厩舎から私の所へ転厩後、なかなか勝てず“何やってんだ”と叱咤(しった)激励されたような…」

 正徳氏がラッキールーラでダービーを制したのは菊川師が競馬の世界に飛び込む前年の77年。メジロティターンで天皇賞・秋を制したのは同師が見習騎手戦を勝った82年。同門の先輩騎手の鞍を誇らしげに運ぶ姿が映像に残る。「憧れの騎手でした。格好良かった」。正徳氏は尾形会(尾形藤吉門下生の親睦団体)の代表として尾形藤吉展(競馬博物館で開催予定)の準備に尽力していた。「これからという時に…悔しかったと思います。何とか尾形展を成功させたい」。菊川師は語った。

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2020年8月28日のニュース