【キーンランドC】アスタールビー、末脚キラリ!吉田隼も絶賛12秒2

[ 2020年8月28日 05:30 ]

ダートコースで追い切ったアスタールビー(撮影・千葉茂)
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 メンバー唯一の木曜追いを敢行した夏女が元気いっぱいだ。新コンビを組む吉田隼を背にダートコース単走で長めにゆったりと乗られ、加速は残り4Fから。鞍上が少し促しただけで一気にスピードに乗り、迫力満点にゴール板まで駆け抜けた。4F52秒0~1F12秒2。少し汗ばんだ光沢ある馬体の輝きが好調ぶりを物語る。

 引き揚げてきた吉田隼が白い歯を見せた。「いい馬ですね。しまいだけ気合をつける形。気が入っているのでスーッと上がっていけた。かなり仕上がってます」。函館記念(15番人気アドマイヤジャスタ)、クイーンS(11番人気レッドアネモス)で大穴を演出するなど今夏絶好調の36歳は「スピードがあって反応がいい。乗り難しくもなかった。ロスなく運べばチャンスがある馬なので内枠が欲しい」と激走のイメージを膨らませる。

 地の利はある。同馬は全4勝中3勝が北海道シリーズ。大本命ダイアトニックなど大挙4頭が出走するロードカナロア産駒で唯一、札幌芝6Fでの勝利経験がある洋芝巧者だ。担当の冨岡調教厩務員は愛馬が夏に調子を上げる理由を明確に解説する。「トレセンではうるさい馬だけど、函館や札幌では普段の調教から掛かっていくことがなくなる。昨年も来たし、馬が場所を覚えて落ち着いている。とにかく滞在競馬が凄く合っています」

 よほど北海道の水が合うのか、当コースでの持ち時計(1分8秒3)はメンバー中3位。重賞でもスピード能力は引けを取らない。昨年3月のフィリーズレビュー(14着)以来、約1年半ぶりの重賞挑戦は最高の輝きを放てる最適舞台での電撃戦。参加賞で終わるつもりは毛頭ない。

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2020年8月28日のニュース