【宝塚記念】さすが豊!キセキ業あり2着 角居師も賛辞「豊さんが折り合いを付けてくださった」

[ 2020年6月28日 19:40 ]

<阪神11R・宝塚記念>2着のキセキ(撮影・亀井 直樹)
Photo By スポニチ

 復活を告げる銀メダルには、名手の業がたっぷりと詰まっていた。6番人気のキセキが長く脚を使って、見せ場たっぷりの2着。勝ったクロノジェネシスには突き放されたものの、3着のモズベッロには5馬身差をつけて、昨年の宝塚記念(2着)以来となる連対圏を確保した。武豊は満足そうにレースを振り返った。

 「折り合いが付いたし、道中はいい感じ。勝ちパターンやったけど、勝った馬が強かったね。でも、久々にこの馬らしい競馬ができた。これぐらいの距離も合ってるんじゃないかな」

 課題のスタートはやや遅れたが、これは武豊の“作戦”だったかも。他馬の影響を受けやすい性格を考慮し、道中は大外を回す形。徐々にポジションを上げると、勝負所はクロノジェネシスを見る形で進出した。惜しくも2つ目のタイトルには手が届かなかったが、前走の天皇賞・春(6着)に続く2回目のタッグで、全能力を引き出した2着。角居師も「豊さんが折り合いを付けてくださって、外々で力むことなく、上手に走ってくれました」と賛辞を惜しまなかった。秋のローテは未定だが、3年前の菊花賞以来となるG1制覇へ、グンと弾みが付いたことは間違いない。

続きを表示

2020年6月28日のニュース