【函館8R】岩田 アドマイヤポラリスで復帰後初勝利!「会長が背中を押してくれた」

[ 2020年6月14日 14:43 ]

 ケガを乗り越え、勝利に飢えた男の執念が実を結んだ。函館8R・3歳以上1勝クラス(芝2000メートル)は後方待機から徐々にポジションを上げたアドマイヤポラリス(牡4=友道、父ジャスタウェイ)が直線、先に抜け出したワールドウインズをギリギリとらえて鼻差勝ち。落馬負傷(右腕や肋骨骨折、肺気胸など)による休養を経て前日にレース騎乗を再開した岩田康誠(46=栗東・フリー)にとって、この土日でラストとなる5鞍目で復帰後の初勝利となった。

 レース後、引き揚げてくると馬上で安どの笑み。シ烈な追い比べをモノにして「腕が折れるかと思った。もう折れてるか」とジョークを飛ばして検量室へ。その後、取材に対応して「少頭数だし、あわてず、この馬のペースで競馬をしました。会長が見てくれていたのかな…。背中を押してくれたんだと思う」と冠名アドマイヤで知られ、昨秋に死去した近藤利一氏への思いを口にして感無量の面持ち。「きのう最初のレースで返し馬に行ったときに泣きそうになった」と振り返って「たかが(休養が)1カ月半だけど凄く長くて…。オークス、ダービーを見ていると自分はなんでここにいるんだろうと思った。勝つために戻ってきたし、勝つのが一番の薬」と気持ちを新たにしていた。

続きを表示

2020年6月14日のニュース