【中山GJ】オジュウ 史上初のJRA同一重賞5連覇!J・G1史上最多7勝

[ 2020年4月19日 05:30 ]

<中山GJ>最終障害を飛越するオジュウチョプサン(撮影・郡司 修)
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 春の障害頂上決戦「第22回中山グランドジャンプ」が18日、中山競馬場で行われ、単勝1・1倍に推されたオジュウチョウサンが3馬身差完勝。自身が持つ記録を更新する史上初のJRA同一重賞5連覇を達成し、史上最多のJ・G1・7勝を決めた。2番人気、昨年の中山大障害勝ち馬シングンマイケルは最終障害で落馬、予後不良となった。阪神のG3アーリントンCは1番人気タイセイビジョンがV。石橋脩は3週連続重賞制覇。2着ギルデッドミラー、3着プリンスリターンまでがNHKマイルC(5月10日、東京)の優先出走権を得た。 レース結果

 決着に5分2秒9を要した超消耗戦。オジュウチョウサンにとって初の不良馬場を乗り切った石神は「ホッとしている。コーナーが滑りやすかったので気をつけて乗った」と、まずは一安心の表情を浮かべた。

 盤石、王者の強さだった。好スタートを切って2番手。丁寧に1つずつ飛越をこなした。3周目の向正面でバテたメドウラークをかわす。最終障害の後、懸命に食らいつこうとするメイショウダッサイを2度の左の見せムチで振り切った。トレードマークの青いメンコに泥がついた相棒を何度もなでた石神。「素晴らしい馬。これからも負けないと思う。いつも真面目に走ってくれて本当に感謝している。5連覇という偉業を達成させてくれて本当にありがたく思います」。騎手の同一重賞5連覇は初。武豊も達成していない偉業を決め、自らが持つ記録を更新するJ・G18勝目を手にした。

 和田正師も感服だ。「条件が悪い中、よく頑張ってくれた。(5連覇は)凄い記録だと思う。衰えは感じられないし、さらに進化している」。記録にも記憶にも残る、衰え知らずの9歳馬。オジュウチョウサンの時代はまだまだ続く。

 ◆オジュウチョウサン 父ステイゴールド 母シャドウシルエット(母の父シンボリクリスエス)牡9歳 美浦・和田正厩舎所属 馬主・チョウサン 生産者・北海道平取町の坂東牧場 戦績32戦18勝(うち障害24戦16勝) 総獲得賞金7億7452万6000円(障害7億4860万6000円)。

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