【スプリングS】ヴェルト 休み明けから虎視たんたん 初コンビ池添と息ぴったり

[ 2020年3月17日 05:30 ]

スプリングSが今年の始動戦となるヴェルトライゼンデ
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 次々とニューヒーローが現れる3歳牡馬戦線。ただ、軸となる一戦で好走した馬を忘れてはいけない。昨年のホープフルSで2着だったヴェルトライゼンデ。休養中に次々と新星が誕生したことで、池江厩舎の大将格が地味な存在になっているとすれば、それは大間違いだ。

 ただ、陣営にとっては陰に隠れた方が戦いやすい。マークが薄れるからだ。橋口助手も「今年の3歳は強いですね」と“アピール”。「僕の馬も隙を狙ってますよ」とG1・2着馬らしからぬコメントを発した。

 言葉でけむに巻いても調教の動きは隠せない。1週前は新コンビの池添を背に迎えてCWコースで併せ馬。ラストしっかりと追われ、先行したアイスバブル(5歳オープン)に1馬身先着した。「ジョッキーもいい感触をつかんでくれたみたい」と同助手はうれしそう。「休み明けの緩さはあるが、この馬は毎回休み明けだからね。ひと追いごとに良くなっているし始動戦としてはいい感じで挑めると思う」。ようやく本音が顔をのぞかせた。過去3戦は川田→スミヨン→マーフィーだったが、今回と本番は池添で挑む。父ドリームジャーニーの主戦も務めたG1請負人の手綱は実に心強い。

 「小回りは得意だし長距離輸送も荒れた馬場も心配ない。ここを勝って、まずは大関くらいに戻りたい」。最後は謙遜も含めたが、父が最も輝きを放った中山で、まずは1つ目の重賞タイトルを。改めて存在感を示し、堂々とクラシックに向かうはずだ。

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2020年3月17日のニュース