【セントポーリア賞】ドゥラの道へサトノフウジン軽快!身のこなし柔らか13秒1

[ 2020年1月31日 05:30 ]

エストスペリオル(左)、ヘリファルテ(右)と併せ追い切るサトノフウジン(中)(撮影・郡司 修)
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 冬の東京が開幕。春のクラシックを見据える期待馬も続々とスタンバイする。日曜9Rの名物出世レース「セントポーリア賞」には“堀軍団”の良血サトノフウジンがG1進出を見据え始動する。全兄にNHKマイルC2着のギベオンがいる2億円ホース。同じ堀厩舎でセントポーリア賞Vから2冠を奪取した偉大な先輩ドゥラメンテ(15年優勝)に続くか?

 偉大な先輩に続け!!春本番の暖気に乗って、良血サトノフウジンが軽快に駆け抜けた。Wコースの3頭併せの2番目を追走。直線は真ん中の負荷がかかる位置でもめげずに歯を食いしばった。内ヘリファルテ(6歳3勝クラス)、外エストスペリオル(5歳3勝クラス)の真ん中で手綱を押さえたままでしっかり併入。4F56秒3~1F13秒1(馬なり)。馬場入場時に頭を時折上げるなど若さを残す一方、柔らかな身のこなしと好馬体はひときわ目を引く。

 森助手は「まだテンションが高かったり、発汗量も多くて気性の若さはあるものの、休み明けとしてはしっかり乗り込めている。新馬当時より、体も良くなっている。2週連続で乗ったジョッキー(石橋)も好感触をつかんでくれました」と穏やかに切り出した。

 昨年11月東京新馬戦(芝1800メートル)は鮮烈な初陣Vだった。ダッシュがつかず最後方から。4コーナー10番手の厳しい位置から、父ディープインパクト譲りの上がり3F33秒7の強烈な瞬発力で突き抜けた。同助手も「キャリアはまだ1戦だけど、新馬戦では質の高さを証明してくれた。昇級戦でも十分に通用すると思います」と前向きだ。

 全兄に現役活躍中のギベオン(18年NHKマイルC2着)がいる良血。17年セレクトセール当歳セリで2億1600万円(税込み)で超高額落札されたG1候補生。出世レースで名高いセントポーリア賞&堀厩舎と言えば、5馬身差圧勝を飾った15年ドゥラメンテが記憶に新しい。ここで弾みをつけ、皐月賞&ダービーの2冠制覇につなげた。

 G1朝日杯FSを制したサリオスを筆頭に「堀軍団」の3歳勢は今年も逸材ぞろい。早春の府中で“風神”と連勝ゴールを飾れば、クラシックがはっきり見えてくる。

 ▽セントポーリア賞 冬の東京では名物となっている3歳1勝級の特別レース。勝ち馬だけでなく敗戦馬からもG1馬が出ている。1着馬からは皐月賞を制した95年ジェニュイン、15年2冠馬ドゥラメンテが出世馬の代表格。セントポーリア賞2着馬からも94年チョウカイキャロル(同年オークス)、02年シンボリクリスエス(02&03年有馬記念連覇などG14勝)、06年マイネルキッツ(09年天皇賞・春)などG1馬が出ており、出世馬の宝庫だ。

 ▽堀厩舎の3歳期待馬 現3歳代表は無傷3連勝で朝日杯FSを制したサリオス(牡)。まだ始動戦は決まっていないが、ノーザンファームしがらき(滋賀)で充電中。昨年10月東京新馬Vのフィリオアレグロ(牡)は17年宝塚記念馬サトノクラウンの半弟。M・デムーロとコンビ継続で共同通信杯(2月16日、東京)で始動予定。12月中山新馬戦(ダート1800メートル)で10馬身圧勝の衝撃Vを飾った(外)カフェファラオ(牡)は「芝に向かうプランもあって流動的」(森助手)ながら、ダートのヒヤシンスS(同23日、東京)を視野に。大舞台を見据える逸材が続々スタンバイしている。

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2020年1月31日のニュース