【シンザン記念】底知れないルーツドール 血統背景もクラシック級

[ 2020年1月7日 05:30 ]

ルーツドール
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 ルーツドールは昨年11月の東京新馬戦(芝1600メートル)を5馬身差で圧勝。その内容がとにかく凄かった。抜群のスタートを決めて2番手。折り合いの不安を見せず道中は楽に追走し、抜群の手応えで直線へ向く。前をかわすタイミングを計る余裕を見せ、残り300メートルで逃げ馬をパスすると、アッという間に後続を突き放した。涼しい顔で1分33秒3をマーク。最後は手綱を押さえたままゴール板を通過するのだから、能力は底知れない。藤岡師も高く評価する。

 「期待していた以上の競馬をしてくれた。まだ緩いけど実戦の方がいい走りをしてくれた。距離が延びていいと思っていたけど、前半から流れに乗れてマイルにもうまく対応できたね」

 血統背景もクラシックレベルだ。半兄に18年菊花賞、19年天皇賞・春を制したフィエールマン(父ディープインパクト)。母リュヌドールも伊G1リディアテシオ賞を制するなど長距離戦で活躍した。そんな“長距離血統”のルーツドールが決して得意とは言えないカテゴリーの距離を圧勝。やはり能力は計り知れない。

 中間も好気配をキープし、暮れの31日には坂路で抜群の動きを見せた。トレーナーは「暮れの動きが良かった。使った上積みはあるよ」と仕上がりの良さをアピール。“出世レース”を制して春の大きなステージを視野に入れる。

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2020年1月7日のニュース