マーフィー、新春から大暴れ“お年玉”6勝!英国でもやったことない同一競馬場で固め打ち

[ 2020年1月7日 05:30 ]

ジュニアカップを制したO・マーフィーはサクセッションの鞍上で笑みを浮かべる (撮影・西川祐介)
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 ウイークデー開催の中山にマーフィー旋風が吹き荒れた。短期免許で来日中のオイシン・マーフィー(24=英国)が6日の中山競馬で自身初となるJRA1日6勝をマーク。神様!仏様!マーフィー様!!と念じて馬券を買った来場ファンに初当たりのお年玉をプレセントした。

 マーフィーは木枯らしに促されたようにどこからでも飛んでくる。10RジュニアCのサクセッションで大胆にも3角まくりを決めると、11RカーバンクルSのライラックカラーでは一転、4角最後方から大外強襲。ゴール前で騎乗馬ペイシャフェリシタ(2着)が瞬時にかわされ、驚きの表情を浮かべる田辺を尻目に涼しい顔で引き揚げてきた。

 「前半の流れが速いと思ったから後方の位置から行ったんだ。僕が凄いわけじゃないよ。しっかり教育されている藤沢和厩舎の馬が凄いんだ」。1日6勝の手柄を馬に譲る心憎いコメント。「英国では昼間とナイター合わせて1日6勝したことがあるけど、1つの競馬場では初めて。僕のリズムがいいからじゃないよ。馬のリズムが良かったんだ」。昨年のJC(スワーヴリチャード)では内ラチの狭い隙間を突く神騎乗を見せた英リーディングジョッキー。冬将軍の居座る中山でも、その手腕はさえ渡った。

 「勝因はマーフィーマジックだな」と、脱鞍所で笑みを浮かべるのが身元引受調教師の国枝師。マーフィーに騎乗依頼した今週の管理馬4頭が全て1着の脱鞍所に戻ってきた。「ヒラボククイーン(6R新馬1着)は頭を上げた走りなので砂をかぶった時にどうなるかと思っていたが、(キックバックする)砂を避けながらレースを進めてくれた。さすが、マーフィーさまさまだね」。国枝師が絶賛する名手は、コパノキッキングと根岸S連覇に挑む2月2日の東京競馬までJRA騎乗を続ける予定。「日本でおいしい物をたくさん食べて年越しした。カニ、焼き肉、鉄板焼き、ラーメン…」。減量にひと苦労するほど日本食でエネルギーを蓄えたマーフィー旋風は冬の間、木枯らしと共に吹き続ける。

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2020年1月7日のニュース