【チャンピオンズC】タルマエ以来2度目“砂王”へ幸の思い通じるか

[ 2019年11月29日 05:30 ]

ホッコータルマエとは世界にも転戦した幸騎手(撮影・平松 さとし)
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 【競馬人生劇場・平松さとし】今週末に行われるG1はチャンピオンズC。2000年にジャパンCダートとして第1回が行われた時は東京競馬場が舞台だった。その後、戦いの場が阪神競馬場を経て中京競馬場に変更された。初めて中京で行われたのは今から5年前の14年。名称もチャンピオンズCに変更されたこの時「何としても勝ちたい」「勝たなければいけない」と考えていたのが幸英明騎手だった。

 76年1月、鹿児島県生まれの同騎手。競馬とは無縁の家庭で育ったが母親が体調を崩して入院した際、お見舞いに訪れた病院に「落馬して入院している牧場関係者がたまたまいた」(幸騎手)のが競馬とのファーストコンタクト。その人に騎手になることを勧められ、競馬学校を受験すると合格し、騎手になった。03年にはスティルインラブとのコンビで牝馬3冠を制覇。10年にはJRA史上初の年間1000鞍騎乗などすっかり一流騎手となった彼が、14年のチャンピオンズCで「何としても勝たないといけない」と考えていたのにはもちろん理由があった。この年、コンビを組んだのはホッコータルマエ。前年のジャパンCダートで3着に好走した後、東京大賞典や川崎記念といった交流G1を優勝したが、JRAのフェブラリーS(G1)は2着に敗れていた。

 幸騎手のダート馬といえばこれより以前にブルーコンコルドがいた。同馬とのコンビでは05~08年にJBCスプリントや同マイル、マイルChS南部杯3連覇など交流G1を席巻した。しかし、JRAのG1は最後まで勝てなかった。「僕が未熟で勝たせてあげられず、JRA賞の最優秀ダートホースにしてあげられませんでした」。ホッコータルマエを同じ目にあわせるわけにはいかないという強い思いを持ってチャンピオンズCに挑むと見事に優勝。同馬はこの年の最優秀ダートホースに選出されるに至った。

 今年、同騎手がコンビを組むのはヴェンジェンス。前走のみやこSは実に強い勝ちっぷり。この距離が合うようだ。

 「後は速い流れになってほしいです」

 幸騎手の思いが通じれば2度目のチャンピオンズC制覇があるかもしれない。(フリーライター)

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