【岐阜・開設記念】太田 3度目記念V 不振払拭する強烈先行&押し切り

[ 2019年9月25日 05:30 ]

優勝し、カップを手にポーズをとる太田竜馬(中央)
Photo By 共同

 太田竜馬(23=徳島・109期)が7月小松島以来、通算3度目の記念Vを決めた。レースは太田―桑原―浅井―志智―金子―南―畑段―小松崎―佐々木で周回。残り3周で後方から小松崎―佐々木が上昇、南―畑段がその後ろに続く。浅井―志智―金子も動いて中団をキープ。抑えられた太田―桑原は後方8番手まで車を引く。打鐘を迎えると、太田―桑原が一気に踏み込んで小松崎―佐々木を叩いて先行態勢に入る。小松崎が3番手、南が5番手で浅井は7番手。スピードに乗った太田の先行の掛かりは抜群で小松崎、浅井がまくりに出るも共に不発に終わる。最後まで脚色の衰えなかった太田が力強くゴールを先頭で駆け抜けた。

 「前に出た小松崎さんはまだ駆けていなかったし、行ったれ、という気持ちで。体が勝手に反応した感じ。毎回、同じ気持ちで臨んではいるが、今回はうまくかみ合った結果だと思う」と振り返った太田。昨年ヤンググランプリを制して一気に本格化。まくりに構えることが減り、思い切って先行することで次々と結果を残していった。四国地区の2月高松で記念初Vを決めると5月には松山全プロ記念でV。極め付きはホームバンクの小松島。初日から4連勝と圧倒的な強さで完全Vを決めた。

 このまま一気に突っ走るかに思われたが、名古屋のG1オールスターは初日オリオン賞2着でシャイニングスター賞に駒を進めるも、落車失格。その後は3場所連続で決勝に進めずと不振に陥ったが、それをあっさり払拭(ふっしょく)する強烈な先行、押し切りだった。「今までと違う形での記念優勝かなと思う。これをきっかけにまた頑張っていきたい。G1?まだ今の力では獲り切れないと思うのでもっともっと練習して力をつけたい」と話した。

 1着太田の次回斡旋はG1前橋寛仁親王牌(10月11~14日)。2着の桑原、3着の志智は豊橋F1(10月1~3日)。

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2019年9月25日のニュース