【セントウルS】タワー 3馬身差完勝で逆転夏王!5月京王杯SCに続く2度目レコード樹立

[ 2019年9月9日 05:30 ]

<セントウルS>コースレコードを叩き出し、圧勝したタワーオブロンドン(撮影・平嶋 理子)
Photo By スポニチ

 青空の下に力強い太陽が映える。気温30度を超えるサマーターフ。タワーオブロンドンが今年の夏を頑張り抜いた。逃げたマテラスカイが刻んだペースは前半3F33秒0。よどみない流れを中団馬群の中で運ぶ。直線でスムーズに外に出すと一気に加速。上がり33秒2のスゴ脚で一気に差し切った。3馬身差の完勝。ルメールが笑顔で振り返る。 レース結果

 「めちゃくちゃ強かった。スタートはそんなに速くなかったけど、ペースはちょうど良かった。直線で凄くいい脚を使った。ボディーがスプリントっぽいので、今年から1200メートルを使っています」

 ルメールの進言もあり、前々走の函館スプリントS(3着)からこの路線へかじを切った。前走・キーンランドC2着を経て、逆転でサマースプリント王者に輝いた。今年の京王杯SCに続く2度目のレコード樹立となる1分6秒7は、02年のセントウルSでビリーヴがつくったコースレコード(1分7秒1)を一気に更新し、99年アグネスワールドのJRAレコード(1分6秒5=小倉)にも迫る快時計。札幌帰りの中1週とタフなローテでも体調に狂いはなかった。藤沢和師も「彼(ルメール)の言う通りになったね。体調がいいので“行こう”ということに。大きな馬なので1回使ったのも良かった。暑さにもこたえてなかった」と満足げな笑みを浮かべた。

 この後は堂々とスプリンターズS(29日、中山)へ向かう。ルメールは同厩舎の桜花賞馬グランアレグリアとコンビを組む予定。トレーナーは「今年のダービーを勝った浜中ジョッキーに依頼をしています」と明かした。名門厩舎が放つ“2本の矢”が秋のスプリント界を盛り上げる。

 ◆タワーオブロンドン 父レイヴンズパス 母スノーパイン(母の父ダラカニ)牡4歳 美浦・藤沢和厩舎所属 馬主・ゴドルフィン 生産者・北海道日高町ダーレー・ジャパン・ファーム 戦績13戦6勝 総獲得賞金2億8402万6000円。

続きを表示

この記事のフォト

2019年9月9日のニュース