【阪神新馬戦】いきなりアルジャンナ!古馬重賞馬と稽古でも互角

[ 2019年9月6日 05:30 ]

話題の良血、アルジャンナがいよいよデビュー。
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 満を持してディープインパクト産駒の傑作が登場する。日曜阪神5R(芝2000メートル)でデビューするアルジャンナ(牡=池江)。亡き父から譲り受けた手先の軽さで、初戦は軽くクリアしそうな雰囲気だ。日曜中山3R(ダート1800メートル)ではG1・10勝ホッコータルマエの半弟ベルウッドヨウサン(牡=中舘、父ヘニーヒューズ)が初陣。偉大な兄の背中を追う。 8日阪神5R

 話題は秋競馬開幕に持ち越された。8月4日、小倉の新馬戦(芝1800メートル)を除外になったアルジャンナが満を持して登場する。

 ディープ産駒対決が話題になったこの新馬戦は実際、1着シリアスフール、2着サンデーミラージュと同産駒のワンツー。しかし、このレースに“主役”がいたら、おそらく何馬身も前を駆け抜けていたはず。いわゆる仕切り直しになるが池江師は意に介さない。段階を踏んだ確実な進境を感じているからだ。

 「除外の後はノーザンファームしがらきでリフレッシュ。特に影響はないし、むしろ息遣いなんかは良くなっている。攻め馬も動いているからね」

 圧巻は川田が騎乗したCWコースでの1週前追い切りだ。重賞ウイナーのジャンダルム(今週の京成杯AHに出走)と併せ、首差遅れたが動きは互角。余力残しで6F82秒2、ラスト1Fは11秒6という異質の切れ味を見せた。

 サトノダイヤモンド、ミッキークイーン、アルアインなどディープ産駒で調教師別最多の160勝を挙げる池江師は、早い時期からこの馬に関しては絶賛の言葉を惜しまなかった。

 「これまでに感じたことがないぐらいの“手先の軽さ”がある。ぶれないフォームでしっかり走る。体はそんなに大きくないけど、跳びが大きく、走っていると大きく見せる。スピードがあって切れもある。いかにも走りそう」

 古馬を圧倒する稽古内容はもちろん、軽い手脚のさばきが、かつてのディープそのものなのだ。7月30日にこの世を去った英雄が残した晩年の傑作。アルジャンナも初戦から軽く“飛んで”みせる。

 【秋の阪神新馬戦、出世馬多数輩出】秋の阪神新馬戦は栗東から当日輸送で挑める利便性もあり、毎年好メンバーが集結。出世馬が多数出ている。92年の芝1600メートルで衝撃の大差勝ちを演じたビワハヤヒデは菊花賞、天皇賞・春、宝塚記念とG1・3勝。ダート新馬戦も好メンバーが集まり、芝&ダートでG1制覇の“二刀流”アグネスデジタルはダートでV。近年では11年新馬Vのディープブリランテがダービー馬に。新馬勝ちを逃したミッキーアイル、スワーヴリチャードもG1馬に出世している。

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2019年9月6日のニュース