【大村・メモリアル】毒島連覇!勝ったSG全てナイター5冠目“夜王無双”

[ 2019年9月2日 05:30 ]

メモリアル連覇を達成してWピースで応じた毒島誠
Photo By スポニチ

 大村のSG「第65回ボートレースメモリアル」は1日、12Rで優勝戦が行われた。1Mでは菊地孝平のまくり差しが入りかけたが、1号艇の毒島誠(35=群馬)がインから押し切って1着。18年まるがめメモリアル以来1年ぶり5度目のSG制覇を飾り、倉田栄一(63~64年)、瓜生正義(11~12年)に続く史上3人目のメモリアル連覇を達成した。優勝賞金3900万円を獲得し、ランキングも2位に浮上。SG5Vを全てナイターレースで挙げた夜の艇王が、初のナイターグランプリまで突っ走る。

 夏男兼、夜王は健在した。18年まるがめ大会に続いてメモリアル連覇。また、前人未到のナイターSG5冠を成し遂げた。17年のグランプリ優出者が4人そろった優勝戦。毒島はイン先マイに成功したが、菊地孝平がまくり差しで迫る。ヒヤリとしたのは一瞬だけ。バックでは足の差を見せつけて振り切った。ゴールした瞬間、天を見上げ、拳を突き上げた。

 「先に回れたので勝てました。ある人と今年はSGを獲るというのを約束していた。本当に安心しましたね」

 優勝への道のりには、壮絶な努力があった。手にした20号機は、複勝率下から数えて2番目のエンジン。「早めに手を打ちます」と初日に大整備を施し、みるみるうちにパワーアップ。

 3日目までは、オール2連対の力走でシリーズを引っ張った。ターニングポイントは、4日目10R6枠での予選ラスト。内枠勢にしっかりスタートを踏み込まれ、展開なく6着に敗れてしまった。これで峰竜太に予選トップを奪われたものの、この負けがあったからこそ優勝にこぎ着けたのかもしれない。「ペラをかなり叩き変えた」と、臨んだ準優10Rでは、出足が抜群に仕上がったのだ。

 枠番を待っていた中で、まさかの出来事が起きた。準優11Rは、峰を含み3艇にフライングが発生。願ってもない形で優勝戦のポールポジションが巡ってきた。訪れた最大のチャンスを逃すわけにはいかない。優勝賞金3900万円を獲得して、ランキング13位から2位へと浮上。年末のグランプリへは、セカンドステージからの出場が視野に入ってきた。「頑張りましたね。獲れるならナイターだけでもいい。しっかり楽しみにしていきます」

 初のナイターグランプリまで残り約3カ月半。さらにパワーアップした夜王を拝見させていただこう。

 ◇毒島 誠(ぶすじま・まこと)1984年(昭59)1月8日生まれ、群馬支部所属の35歳。92期生。03年5月桐生でデビュー。06年9月鳴門で初優勝。13年8月まるがめメモリアルでSG初V。優勝52(SG5、G1・9)通算成績3698戦1097勝。身長1メートル63、51キロ。血液型B。主な同期は安達裕樹、松村敏、大峯豊。

続きを表示

2019年9月2日のニュース