【新潟記念】アパパネ2番子、ジナンボー悔し2着「いずれ重賞を勝てる」

[ 2019年9月2日 05:30 ]

<新潟記念>惜しくも2着に終わったM・デムーロ騎乗のジナンボー(左)(撮影・西川祐介)
Photo By スポニチ

 天国の父は苦笑いしたか。ディープインパクト産駒のジナンボーは2着に競り負けた。直線、ミルコ・デムーロの派手なアクションにエンジン全開。ユーキャンスマイルを追い詰めたが首差及ばず。引き揚げてきたミルコは開口一番「悔しい!!」と叫んだ。

 キングカメハメハとディープインパクト産駒による叩き合い。加えてジナンボーは母の父がキングカメハメハ。執念ともいうべき走りだった。母アパパネは10年牝馬3冠(桜花賞、オークス、秋華賞)を含むG1・5勝。金子真人氏の勝負服で平成の競馬シーンを席巻した。アパパネの2番子であることから名付けられたジナンボー。父母合わせ12冠ベイビーとして注目されたが1年以上の長期休養もあり、4歳で今回がキャリア7戦目。重賞初挑戦だったが、父と、母の父の死に触発されたかのように激走した。

 「直線もよく伸びたし、馬にやる気もあった。凄くいい競馬だったよ。いずれ重賞を勝てる」。ミルコは敗戦の悔しさをよそに、将来性を高く評価した。平成競馬の、そして“金子ブランド”の結晶。それがジナンボー。遅れてきた次男坊が、その系譜を令和の新時代へと受け継いでいく。

 ◆追悼 ディープインパクトの献花、記帳も終了。献花数は1834件、記帳数は3万9243件だった。

続きを表示

2019年9月2日のニュース