【クイーンS】ミッキー重賞2勝目、札幌&函館で4戦4勝

＜クイーンS＞直線で抜け出してゴールした川田騎乗のミッキーチャーム＝左（撮影・千葉　茂）　
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　札幌競馬場で28日行われた「第67回クイーンS」は1番人気ミッキーチャームが快勝。重賞2勝目を挙げ、北海道での強さを見せつけた。

　いち早く抜け出したミッキーチャームがスカーレットカラーの急追をしのぎ切ると場内に拍手が起こった。阪神牝馬Sに次ぐ重賞2勝目は北海道における負けなしの4勝目（札幌2戦2勝、函館2戦2勝）。北都のファンの歓声に川田が応えた。「終始しっかり我慢できた中で競馬ができていて、いい雰囲気で加速してくれました。無事に競馬を終えられて何よりです」

　先行勢がそろった中、13番枠から多少促して4番手へ。「この枠と決まった時点で内の様子を見ながら運ぶしかないなと。1角までの距離も短いし、その中でリズム良く運べる位置だった」。この位置取りで勝負は8割方決まった。27日の小倉で3勝と好調を維持して札幌入り。さすがの判断だった。

　それにしても北海道での強さは特筆ものだ。川田は「テンションの高いところはあるが北海道では輸送もなく落ち着いている。体（10キロ増）は増えていたし、洋芝も合うんでしょう」と要因を挙げた。中内田師も「よくいわれる“水が合う”ということかな。こっちの空気が好きな馬ですね」と同意した。

　昨年は北海道での3連勝をステップに秋華賞2着（優勝アーモンドアイ）へと駆け上がった。今秋に狙うはG1タイトル。エリザベス女王杯（11月10日、京都）がターゲットになる。中内田師は「選択肢としてそこに向けてどうするか、これから決めたい」と明かした。今年も北の大地で弾みがついた。秋の大舞台へと羽ばたく。

　◆ミッキーチャーム　父ディープインパクト　母リップルスメイド（母の父ダンシリ）牝4歳　栗東・中内田厩舎所属　馬主・野田みづき氏　生産者・北海道浦河町の三嶋牧場　戦績11戦5勝　総獲得賞金1億6548万8000円。