JRA今週からクラス名称変更 降級廃止で3歳馬の活躍増える?

[ 2019年5月29日 05:30 ]

 JRAでは今週末、6月1、2日の開催から競走条件の呼称を変更する。今夏から夏季番組で4歳馬の収得賞金を2分の1としてクラスを再編成する、いわゆる「降級制度」が廃止されるのに伴い、これまで獲得賞金別だった競走条件の呼称を勝ち数別に変えるものだ。呼称はそれぞれ「500万円下」→「1勝クラス」、「1000万円下」→「2勝クラス」、「1600万円下」→「3勝クラス」に変更=別表。当面は混乱を避けるため、これまでの表記と併用する方針。新馬、未勝利、オープン、リステッドなどの呼び方はこれまでと変わらない。

 ただ、呼称は変更されるが収得賞金でのクラス分けは原則、今までと変わらない。2、3歳時の早期に重賞で勝利や連対して賞金を加算した馬は、実際の勝利数より上のクラスの呼称条件で走ることになる。今年の桜花賞で2着のシゲルピンクダイヤは1勝馬だが、収得賞金3550万円で「1勝クラス」ではなく「オープン」に格付けされる。

 また昨年以前に降級した馬は、勝利数より少ないクラスで走るパターンが出てくる。例えば、新馬または未勝利と500万円下を勝利し、その後に降級でもう一度500万円下を勝利、さらに1000万円下を勝利した馬は4勝馬でオープンに格付けされるはずだが、収得賞金は1550万円のため1600万下条件、つまり「3勝クラス」で走ることになる。

 新制度では、3歳馬の活躍が見込まれる。これまでも条件戦で重量に恵まれていたが、今後は降級馬もいなくなり、有利な条件が増える。

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2019年5月29日のニュース