【スプリングS】菜七子キュアン軽快 皐月切符へ久々不安なし

[ 2019年3月14日 05:30 ]

追い切りを終え引き揚げるキュアン(撮影・郡司 修)
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 皐月賞(4月14日、中山)トライアル「第68回スプリングS」(17日、中山=3着までに優先出走権)の追い切りが13日、東西トレセンで行われた。藤田菜七子(21)で挑むキュアン(牡=林)は美浦坂路で軽快な走りを披露。まずは抽選突破を果たし、鞍上とともにクラシック出走権利獲得を目指す。 スプリングS

 菜七子が肌で感じ取った成長を示す走りを披露した。スプリングS出走予定のキュアン。ハードな1週前追い(坂路)に騎乗した菜七子は「乗せていただいた新馬戦の頃よりパワーアップしていた」と振り返った。13日の最終追いに菜七子は騎乗しなかったが、この日も坂路でいっぱいに追われたキュアン。力強いフットワークを繰り出し、4F54秒1~1F12秒9の時計で駆け抜けた。

 成長を実感しているのは指揮官の林師も同じ。「放牧先の山元トレセンでガラッと別馬みたいになった。元々パワータイプだけど、一段と力が付いた」。この日は僚馬インバウンド(3歳500万)にきっちり併入。「ここまで順調に調整できました」と約3カ月ぶりの実戦でも万全をアピールした。

 開業2年目で通算11勝を挙げる師に唯一、複数勝利(2勝)をプレゼントしているのが菜七子。自身2度目の重賞での起用にも迷いはなかった。「先日のヒイナヅキ(9日の小倉でV)も助けてもらった。スタートとペース配分が上手だし頼りになります」と師。菜七子も林師からの信頼に感謝しており「競馬自体はいつも“自分で考えて”と任せていただける。同じ馬に継続して乗せてもらえるので、レースごとに“ここが良くなっています”とか相談ができます」と話した。

 高松宮記念(24日、中京)のスノードラゴン(牡11=高木)でG1・2戦連続の騎乗が決まった菜七子。「乗せていただけることがありがたい。(フェブラリーSを経験して)そこまで心境の変化はないけど、精いっぱい頑張りたい」と力を込める。このまま、G1常連騎手へ――。まずはスプリングSの8分の7の抽選を突破し、牡馬クラシック1冠目「皐月賞」の切符を手中に収める算段だ。

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2019年3月14日のニュース