“20歳の若武者”ケガが藤本現暉を強くした

[ 2018年6月29日 05:30 ]

年間30勝を目標にする藤本
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 【大いに気になる!】この名前、覚えておいて損はない。藤本現暉(げんき)、弱冠20歳。デビューから3年たったばかりのTCK所属のジョッキー。ここに来て、見た目にも分かる思い切りのいい騎乗で勝ち星を増やし、ファンにとっても“おいしい馬券”を量産している。

 昨年はケガの影響もあり12勝にとどまったが、今年は早くもその勝ち星を上回る13勝(28日現在)。その昨年9月から約4カ月騎乗できなかったケガが逆に今につながっているという。「やることがないので、とにかくいろいろなレースVTRを見て乗り方の研究をした。コース取りや馬の動かし方。海外のレースも参考になった」。目で見た物を自分の体に落とし込み、それを実戦に生かしているのだ。そしてもう一つ。リハビリを通してのトレーニング。今までは筋力が足りなかった、という自覚の下に一からつくり直した。「体幹を鍛えることを含め、ずっと続けている。馬も動くようになったし、騎乗がハマっている感じがする」と充実感たっぷりの表情を見せた。

 直近の目標は年間30勝。師匠・蛯名師の「一頭一頭大事に感謝の気持ちを忘れずに乗れ」を胸に若武者は今後も勝ち星を狙う。(矢内 浩美)

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2018年6月29日のニュース