スペシャルウィーク急死…武豊、言葉失い「特別な一頭」

[ 2018年4月28日 05:30 ]

第65回日本ダービーを制したスペシャルウィーク
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 98年の日本ダービー馬スペシャルウィークが27日、生まれ故郷の日高大洋牧場(北海道沙流郡日高町)で死んだ。死因は放牧中に転倒、左腰を強打したこととみられる。夕方に馬房内で転倒しているところを牧場スタッフが発見し経過観察をしたが、そのまま息を引き取った。23歳だった。

 突然の訃報に現役時代の管理調教師・白井寿昭氏は。「牧場のマネジャーから涙声で“スペシャルウィークが亡くなった”と連絡があったばかりです。午後4時40分だと聞きました。驚きとショックで、私も電話口で思わず泣きました。悲しいです」と絞り出すように話した。

 牧場から訃報の知らせを受けたばかりの白井氏は何度も声を詰まらせて「スペシャルウィークの誕生日は5月2日。誕生日を前にして…というのもそうだし、ましてや天皇賞・春の直前。このG1を(99年に)勝っていますからね」と、尽きない思い出に目を熱くした。

 主戦騎手の武豊も驚きのあまり「えっ…」と声を失った。デビュー戦から手綱を取り日本ダービー、天皇賞の同一年・春秋連覇、ジャパンCと輝かしい足跡を刻んだのは人馬の重なる歴史と記録。

 「僕を初めてダービージョッキーにしてくれた馬だし、特別な一頭。思い出はたくさんありすぎる。感謝してもしきれない。非常に残念です」とコメントした。

 G14勝の競走成績だけでなく、17年にもおよぶ種牡馬生活ではブエナビスタやシーザリオというスーパーホースも輩出。競馬史に名を残した名馬の天国への旅立ちはあまりに突然だった。

 ◆スペシャルウィーク 父サンデーサイレンス 母キャンペンガール(母の父マルゼンスキー)牡23歳 栗東・白井寿昭厩舎所属 馬主・臼田浩義氏 生産者・北海道門別町の日高大洋牧場 戦績17戦10勝(重賞9勝) 総収得賞金10億9262万3000円。

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2018年4月28日のニュース