【函館SS】驚速レコード!3歳牝馬ジューヌ 北村友で復活V

[ 2017年6月19日 05:30 ]

<函館5R新馬戦>ゴール前の直線で差し切って勝った(7)ナンヨープランタンと岩田騎手
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 サマースプリントシリーズ第1戦の「第24回函館スプリントS」は18日行われ、3歳牝馬ジューヌエコールが1分6秒8のレコードV。前日更新されたばかりの時計を0秒8縮めた。

 復活レコードVの背景にはたゆまぬ努力があった。ジューヌエコールは今春の2戦、調教でリラックスできないままレースを迎えていた。今回は心を落ち着かせリズムを大切に。最終追いも気分良くこなせた。安田翔師は「びっくりした。この感じでフィリーズレビューを送り出したかった」と手応えをにじませるほど、仕上げはうまく運んだ。

 昨年のソルヴェイグに続き3歳牝馬のVゴール。50キロの軽量には、コンビを組む北村友に減量の試練を与えた。50キロで乗るのは07年8月5日(ラストベガ)以来。戻ってきた相棒を見つめた北村友は「50キロで乗るのは減量があった1年目以来じゃないですか。2週間以上前から準備した。今週は函館に来たけど外にも出ず、馬場を走ったりサラダで済ませたりもした。きつかった」と話した。

 レースはシュウジ、セイウンコウセイと人気2頭が引っ張る形で進んだ。ジューヌエコールはその後ろのグループ。前半3Fが32秒2と前には厳しい流れ。3番手で4角を迎えると、直線半ばで強豪2頭をパス。2着キングハートに2馬身半差の完勝だ。

 「力がある馬が先行すると思っていたので、その流れに乗っていきたいと思った。前走、前々走の感じからも伸びてくれるかなと。重量50キロも良かったですし、いい脚でしたね」

 新馬戦から3連勝でデイリー杯2歳Sを制したものの、以降3戦は結果が出なかった。北村友と歓喜の抱擁をした安田翔師が笑顔で振り返る。「レース運びもジョッキーと話していた通りうまくいきました」。東京競馬場でレースを観戦した翔師の父・安田隆師は「速い馬場にも対応してくれた。次はキーンランドC(8月27日、札幌)に行きます」。サマースプリントシリーズを続戦。今年もまばゆい3歳乙女が夏のヒロインを張る。

 ◇ジューヌエコール 父クロフネ 母ルミナスポイント(母の父アグネスタキオン)牝3歳 栗東・安田隆厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績7戦4勝 総獲得賞金1億881万5000円。

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