関東馬5週連続西日本重賞Vへ!斎藤誠厩舎が強力2頭で狙う

[ 2017年3月10日 05:30 ]

東西の重賞レースに管理馬を送り込む斎藤誠師
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 いま関東馬が関西圏で熱い!!2月12日の京都記念(サトノクラウン)を皮切りに、関東馬は関西圏重賞を4週連続優勝中。今週の注目は斎藤誠厩舎だ。同26日の阪急杯にトーキングドラム(7番人気)を送り、見事なV劇は記憶に新しい。日曜阪神のフィリーズレビューには桜花賞優先出走権を懸けるアズールムーン、土曜中京の金鯱賞は看板馬の14年オークス馬ヌーヴォレコルトがスタンバイ。阪急杯の再現を狙っている。

 強力な東風に飛び乗るように、斎藤誠厩舎は関西圏重賞に有力馬2頭を送る。フィリーズレビューのアズールムーン&金鯱賞のヌーヴォレコルト。前者はアネモネS、後者は中山牝馬Sにも登録したが、当初から予定通りのレース選択。ベスト条件を求めて遠征だ。

 「関西馬だってドンドン連れてくる。正直(長距離)輸送を意識したことがない。厩舎スタッフも遠征慣れしているので、しっかり対応してくれる」と斎藤誠師は攻めの姿勢を貫く。トーキングドラムは昨年11月長岡京S(6着)から4戦連続で京都遠征後、阪急杯(阪神)で執念が実った。この間、ホームの東京&中山は出走なしの徹底ぶりだ。

 もちろん、関西で結果を出す上で細やかな配慮も欠かさない。アズールは2戦目の新潟未勝利戦(1着)で初の前日輸送(東京や中山は通常当日輸送)を体験させ、りんどう賞(1着)で美浦〜京都の長距離輸送もクリア。「ベストの1400メートルを求め、レースを選んだ結果。徐々に輸送距離を長くすることで馬も対応しやすくなると思う」

 遠征で結果を出したことで初の阪神にも何の不安もなく送り出せる。「2戦の逃げ切り勝ちが全く違うラップで中身が濃い。緩急がつくようになり、乗りやすくなっている。重めの阪神の芝も馬格があるので合うと思う。本番に向け、結果を出したい」と桜花賞の優先出走権奪取に燃える。

 思えば、金鯱賞のヌーヴォレコルトは2歳暮れのこうやまき賞(1着=中京)の遠征で結果を出し、昨秋の米国G3レッドカーペットH優勝など、異国の地の快走につなげた。同師は「10回の攻め馬より、1回の競馬。中山記念(7着)を使ってかなり上向いているし、左回りは得意。年齢的にズブさが出ている今は(中山牝馬Sの)1800メートルよりは2000メートルがいい。頑張ってほしい」と2歳以来の中京参戦で健在Vを祈っている。

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