【朝日杯FS】ともに2戦無敗…ミスエルテ好敵手にアンシェル浮上

[ 2016年12月14日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=13日】栗東トレセンは無傷の3連勝で阪神JFを制したソウルスターリングの話題で持ち切り。関係者もこのフランケル産駒には“異質の”強さを感じているようだ。

 今週の朝日杯FSに登場する同じフランケル産駒のミスエルテは牝馬ながら無論、脅威の存在。同レースに有力馬を送り込む某トレーナーでさえ「どうせ今週もフランケルだろ。あれだけ走られたら、もう白旗を揚げるしかない。焦点は2着争いだ」と本音とも冗談とも言えない表情で、かぶりを振っていた。

 2連勝が破格の強さだったミスエルテ。だが、同じ2戦2勝の戦績でここに挑むレッドアンシェル陣営は決して“白旗”は揚げない。今回福永がケガで乗り代わるが、“助っ人”として起用されるシュミノーが魅力的だとオサムは思う。庄野師も「日本の競馬に対応するのが早い。他の外国人騎手と比べて、積極的なところもある」と同意見。

 先週は土日合わせて16頭に騎乗。残念ながら未勝利に終わったが2着4回。気迫に満ちたプレーが目を引いた。特にチャレンジCのベルーフは最後まで諦めず、懸命に追い続ける姿勢と悔しげに浮かべた苦悶(くもん)の表情に勝負への執念、執着心を垣間見た。この騎手、間違いなく、“買い”だ。

 レッドアンシェルとの初コンタクトは先週の1週前追い切り。CWコースで5歳500万のサウンドターゲットと併せ、6F81秒7の好時計を叩き出し、ラストも3F36秒5~1F12秒1と切れに切れた。師は「手脚をしっかり伸ばして体を大きく見せる走りができるようになっている。落ち着きがあるのもいいね」と自信ありげ。前走京都のもみじSはラスト2F11秒6→11秒3の速い流れを鮮やかに差し切った。前走のように中団から先んじて切れる脚が使えるようなら戴冠も夢ではない。同じ2戦無敗のキャリアで挑むアンシェルがミスエルテの好敵手になる。

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2016年12月14日のニュース