【鳥谷越・本社予想の稼ぎどころ】17日中山8R 乗り代わりグランドバローズに妙味

[ 2016年9月17日 08:00 ]

 短期免許で来日する外国人騎手は、海外で高い実績を残してきたビッグネームばかり。必然的に有力馬が集まって成績は上がるが、馬を動かす能力に優れた彼らに全力を使わされて、その後に調子を落とす馬もいる。スポット参戦の外国人でV→日本人に乗り代わりのケースは注意が必要だ。

 ただ、この図式にあてはまらない名手もいる。今夏の札幌で騎乗機会7連勝を飾り、53戦17勝、2着12回で勝率32・0%、連対率54・7%という驚異的な数字を叩き出した香港のモレイラだ。彼が勝たせた馬のその後を調べると、イッテツは昇級後に2→1着、ハナズレジェンドも昇級戦で2着。さらに、昨夏の来日時に1600万を勝たせたジャングルクルーズは続くジャパンCで17番人気の低評価を覆して4着。500万V時に乗って「長い距離が合う」と進言したアルバートは、そのまま4連勝でスポニチ賞ステイヤーズSを制覇。自分が乗る1戦だけでなく、その後の活躍にも大いに貢献している。

 前置きが長くなったが、きょうの狙いはモレイラが未勝利を勝たせた中山8Rのグランドバローズ。能力は高くても粗削りだった同馬を見事に操り、中団から3馬身突き抜けるワンサイド勝ち。素質馬を軌道に乗せた感がある。引き続きモレイラ騎乗なら相当な人気だろうが、乗り代わりの今回は妙味ありとみた。

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2016年9月17日のニュース