ヌーヴォ札幌記念へ必勝ルーティン　美浦の坂路調教がカギ

　【東西ドキュメント・美浦＝２日】時折激しくなる雨に手を焼きながら、小田は約１カ月ぶりの美浦を歩き回った。斎藤厩舎に行くと、指揮官の姿。札幌記念（２１日）に出走する看板馬ヌーヴォレコルトの動向は気になる。「もう札幌に行っちゃいました？」。いまだ函館気分が抜けない不案内！？な小田が切りだすと「まだいますよ。ほら、そこ！！」と優しく返答。見れば、Ｇ１優勝馬ゼッケンを誇らしげに着けて厩舎周りを運動するヌーヴォだった。

　４月香港のクイーンエリザベス２世Ｃ６着後は宮城・山元トレセンでの放牧を経て、美浦に戻った。「春はパンプアップした体が、今回はいい意味で締まった」と目を細める。早めに札幌移動しない理由は２点。「美浦の坂路で調教するのがこの馬のルーティン。香港遠征の時もそうだけど、競馬場に行くと気が入るので、できるだけ美浦で進めます」と端的に説明した。

　来週初めに札幌に移動予定。昨年の年度代表馬モーリスも出走する必見カード。札幌記念当週は美浦→新潟の“裏ローテ”の小田は「札幌に行きたい…」と本音をこぼしていた。