【宝塚記念】シュヴァル成長曲線ジャスタ級!ハーツ産駒の血が騒ぐ

[ 2016年6月24日 05:30 ]

洗い場でシャワーを浴びるシュヴァルグラン

 G1初挑戦の天皇賞・春で3着に力走したシュヴァルグランは、成長力に富んだハーツクライ産駒。第2のジャスタウェイに大化け!?する可能性も。

 ハーツクライ産駒らしい上昇カーブを描いている。春の天皇賞で3着と見せ場をつくったシュヴァルグランが、たくましくなった姿でG1初制覇を狙う。想像以上の勢いで本格化した厩舎ゆかりの良血馬に友道師が頼もしげな視線を注ぐ。

 「以前は追い切りで動けなかったけど、春天の時ぐらいから変わってきたね。最近は追いだしてからの反応がいい。馬自身も良くなっているんだと思うよ」

 トレーナーに追随して、主戦の福永も馬体面の進化に言及する。

 「厩舎が大事に使ってきたことが大きいのはもちろんだけど、ハーツクライ産駒の成長力もあるんだろうね。前走から1カ月ちょっとで体つきが変わってきたよ」と前置きして、自らが騎乗し世界の頂点を極めたハーツクライ産駒の名前を挙げて充実ぶりを説明した。「ジャスタウェイも最初はそんなに良くなると想像してなかったけど、天皇賞・秋を勝ったあたりからグンと成長した。シュヴァルグランもそれに近いイメージがあるよ」

 ジャスタウェイには急成長という言葉がぴたりと当てはまる。3歳春のアーリントンCを勝って以降、10戦連続で勝利に手が届かなかったが、4歳時の天皇賞・秋を衝撃の4馬身差で制してから破竹の4連勝。5歳時にドバイデューティフリーを6馬身1/4差で圧勝し、ワールド・ベストレースホース・ランキングで日本競馬史上初となる単独1位にランキングされた。要は突然強くなるのがハーツ産駒。同じ父の血を引くシュヴァルグランがここであっさり勝っても不思議はない。

 「阪神は合うし、道悪も大丈夫だと思うよ。とても楽しみだね」

 福永が期待に胸を膨らませている。同じく阪神内回りの阪神大賞典は2着に2馬身半差の大楽勝だった。まして当時以上のパフォーマンスが見せられるとあれば、並み居るG1馬を撃破しての戴冠も夢じゃない。

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2016年6月24日のニュース