日本ダービー目指す逸材トラストの活躍楽しみ

[ 2016年6月24日 05:30 ]

河津師

 【地方競馬です!!】地方からJRAへ。14年にG3・京成杯(中山)を川崎所属のプレイアンドリアル(引退)が制したのは記憶に新しい。同馬を送り出した岡田繁幸オーナーと河津裕昭師(49=川崎)のコンビが再びJRAを目指し、期待を寄せるのがトラスト(牡2、父スクリーンヒーロー)だ。

 16日、川崎1Rで2着に2秒4の大差をつけ、デビュー2連勝を飾った。鞍上は森泰斗。今年も全国1位を走るトップ騎手が「かなりの素質」と絶賛する。

 だが、そんな圧勝劇にも河津師は「予想通り。1回使って追い切りの動きが素晴らしくなったし、これくらいはやれる」と涼しい顔。目標とする舞台の大きさを考えれば、当たり前の勝利だった。

 1歳時に牧場で初めて見た。他馬と身のこなしが違った。「体はまだ見栄えしなかったが、当時から凄い素材だった。現時点でプレイアンドリアルと同じかそれ以上」と師。プレイアンドリアルは日本ダービーを目指した道半ばで脚部不安に見舞われた。果たせなかった夢をトラストが引き継ぐ。

 前走後は北海道のビッグレッドファーム明和でリフレッシュ。次走はJRAの芝へ。8月13日のコスモス賞か、同21日のクローバー賞(共に札幌)を予定。来年の英ダービーにも登録済みという逸材の今後に注目だ。 (秋田 麻由子)

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