【オークス】ジェラシー しぶとさ持ち味!距離もコースも問題なし

[ 2016年5月20日 05:30 ]

高いポテンシャルに期待!!厩舎周りで運動するジェラシー

 ターフライター・平松さとし氏がレースのキーマンに迫る「The Keyman」は、オークスにジェラシーで挑む菊沢師を直撃した。

 ――ジェラシーの前走(スイートピーS1着)はその前から10キロ減の470キロ。

 菊沢師 今回は追い切り前で478キロ。レースでは前走と同じくらいだと思うけど、馬体の張りは今回の方がずっと良いです。

 ――スタートはいつもよりは出た。

 速くはないけど普通には出てくれた。少しずつ覚えてくれているとは思います。

 ――3コーナーでは少し掛かり気味。心配にはなりませんでしたか?

 なりました。外を回らされた上に前を壁にできず行きたがったから、これでは最後にスタミナが切れるかな?と思いました。

 ――それでも最後はジリジリと伸びた。

 直線に向いた時にはまた手応えが良くなっていたので大丈夫だろうと感じました。その通り最後まで伸びてくれました。

 ――2着のフロムマイハートがよく粘り、最後は首差でした。

 早めに抜けるとフワッとする面があります。だから粘ってくれたのはかえって良かった。そういう性格なので大きく差はつけないけど、接戦になればしぶといんです。

 ――今回は中2週。

 最初の1週ですっかり疲れは回復できました。前走同様、良い状態で臨めそうです。

 ――最終追い切りはウッドを単走で半マイル57秒5~1F13秒2と軽め。

 日曜日にも坂路で負荷をかけているので、最終追い切りは息遣いと気持ちを整える程度で十分。時計は遅いけど動きは良かったです。

 ――左回りの方がスムーズに走れているように見えます。

 まだ緩い面があるなど、肉体的に現状は左回りの方が良いのは間違いありません。実際、過去の2勝は共に東京なので、コースに関しては歓迎です。

 ――東京2400メートルはやはり基本的にこの時期の牝馬には厳しい条件?

 オークスは騎手時代にも乗ったし、昨年も出走馬を送り込んで(ディアマイダーリン11着)過酷な条件であることは承知しています。ただこの馬はリズム良く走れさえすれば、こなしてくれると思います。

 ――相手も強化されます。

 G1なのでそれは仕方ありません。この馬自身本格化は秋か来年と思っていただけに、こちらが考えている以上のポテンシャルで出世してくれました。そのあたりに期待です。

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2016年5月20日のニュース