ボートレーサー養成施設で女子訓練生が死亡 乗艇訓練中では初

[ 2016年5月20日 05:30 ]

 日本モーターボート競走会は19日、福岡県柳川市にあるボートレーサー養成所「やまと学校」で女子訓練生(19)の死亡事故が発生したと発表した。

 柳川署と同校によると、事故が発生したのは19日午前10時36分ごろ。6艇でスタートした模擬レース中、旋回時に失速した前方のボートに、女子訓練生の操縦するボートが追突。女子訓練生は首などを強く打ち、久留米市内の病院に搬送されたが、午後6時22分、死亡が確認された。同署が詳しい状況を調べている。

 やまと学校は2001年3月、ボートレース選手、審判員、検査員を養成するために設立された全寮制の訓練施設。山梨県にあった本栖研修所を移転し、同時に名称も変更された。亡くなった女子訓練生は約35倍の競争倍率を突破し、119期生の試験に合格。昨年10月、同期35人(男子28人、女子7人)とともに入学した。今年11月のプロデビューを目指し、厳しい訓練生活を送っているところだった。プロレーサーの死亡事故は過去にもあったが、乗艇訓練中の死亡事故は初めて。

 同競走会の小池保夫会長(66)は「お亡くなりになられた訓練生のご冥福をお祈りしますとともに、ご遺族の皆さまには心より深くお悔やみ申し上げます。若い尊い命が失われたことは本当に残念でなりません。再びこのような痛ましい事故を惹起(じゃっき)せぬよう、当会をあげて事故の未然防止に努めてまいります」とコメントした。

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2016年5月20日のニュース