【NHKマイルC】ブランボヌール 軽視できぬ唯一のディープ産駒

[ 2016年5月4日 05:30 ]

 【G1ドキュメント】偉大な父のDNAは侮れない。今年のNHKマイルC出走馬で唯一のディープインパクト産駒なのがブランボヌール。同産駒は昨年G1・5勝、今年もすでに皐月賞でディーマジェスティ(8番人気)が制すなど、大舞台では軽視できない血統だ。高いスピードとスタミナが求められる東京マイル戦は15年以降【17・18・12・70】で連対率30%。2位のダイワメジャー産駒9勝(同22%)を大きく上回っている。先週の天皇賞・春を的中させ、今週も連発を狙う細原も穴候補の1頭。担当の佐々木助手に最終追い切り前の気配を聞いた。

 「前走は体が減っていたけど、出来は上向いていた。中間もうまく調整できて、状態は前走以上。東京は初めてだが、広いコースは競馬がやりやすいと思う」

 前走の桜花賞は上位勢に切れ負けして8着に敗れたが、レース後に三浦は意味深なコメントを残している。「スムーズに運べたが伸び切れなかった。“もう一段ギア”があるはずだが…」。昨年の阪神JF3着の実績を考えれば物足りない内容で、本来の走りが戻れば大化けの可能性を秘める。中竹師も巻き返しへ強気の姿勢を崩さない。

 「前走の疲れが取れるのが早く、今回の方がいい調整ができた。芝の質からも阪神より東京の方が合いそうだね」

 6F戦ではあるが、2歳時に洋芝の函館で新馬→函館2歳Sを連勝したことからも、タフな舞台はこの馬にはピッタリ。NHKマイルCは“ヒモ荒れ”傾向が続き、高配を仕留めるには伏兵馬の扱いが重要になる。きょうの最終追い切りを見て冷静に判断したい。

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2016年5月4日のニュース