ジャルディーノ難病乗り越え素質開花

[ 2016年2月26日 05:30 ]

ジャルディーノ(提供・TCK)

 【地方競馬です!!】大井前開催の金盃で初の重賞タイトルをつかんだジャルディーノ(牡7=大井・荒山)。昨夏のA2下からV5でユーロビート、プレティオラス、サミットストーンなどの強豪に完勝。文句なしのスターダムにのし上がった。

 しかも、難病と戦いながらの素質開花だから凄い。「蹄骨の先端が三日月状に溶けてなくなっていた。熱を持っているわけではないし最初は分からなかった」と荒山師。12年羽田盃3着など3歳重賞を戦い抜いた後、1年間休んで治療に専念した。治る保証はなかったがオーナーサイド(名義は吉田正志氏)も蹄骨再生の可能性に懸けた。そして復帰。現在の快進撃に至る。師は「デビュー当時から、この馬にはオーラがあると言ってきた。それがやっと出てきた。休んでいた分、馬も若い」と感慨深げに語った。

 近走は本馬場入場後、ピタリと静止し、悠然と一点を見つめるパフォーマンス!?も。ラグビーの五郎丸のような独特なポーズこそないが、新馬Vから全33戦中31戦で手綱を取ってきた真島はこれを「ルーティン」と捉え、馬の気持ちを重視している。金盃後は自厩舎で蹄をケアし、宮城・山元トレセンで休養中。5月のS2大井記念、6月のG1帝王賞でさらなる飛躍を目指す。 (池田 裕文)

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2016年2月26日のニュース