【マイルCS】モーリス不安一蹴!5カ月半ぶりもパワフル1F12秒1

[ 2015年11月20日 05:30 ]

ムーアを背にリアルインパクト(右)と併せ馬で追い切られたモーリス

 「第32回マイルCS」の木曜追い切りが19日、東西トレセンで行われた。美浦では今春の安田記念を制したモーリスが、同レースに出走する僚馬リアルインパクトとG1馬同士の豪華併せ馬。馬なりのまま余裕たっぷりに併入して、5カ月半ぶりを感じさせない動きを披露した。同レースの枠順は20日に確定、21日に前日売りされる。

【マイルCS】

 モーリスは一昨年の京王杯2歳S(6着)以来、2年ぶりにムーアが騎乗してWコースでリアルインパクトと併せ馬を敢行。6馬身追走からスタートして4コーナーで滑らかに内に切り込むと、リアル目がけて加速。僚馬の鞍上が懸命に手綱を動かしたのとは対照的に、ムーアの手元はピクリとも動かない。闘志を内に秘めつつもパワフルなフットワークを繰り出して、併入でフィニッシュ。時計は4F52秒4~1F12秒1。

 ムーアは物静かな口調ながらも「感じは凄く良かった。レースが楽しみ」と期待感を抑え切れない様子。追い切り後は入念にゲート駐立を練習。発馬まで自らまたがり「問題ない」と合格点を与えた。

 秋初戦に予定していた毎日王冠を背腰の痛みのため回避。5カ月半ぶりの“ぶっつけ”だが、堀師は「レース後のダメージを考慮して、十分に時間をかけた。しっかり立て直せた」と力強い。「間隔が空いているので通常より早めに仕上げた。先週までに十分出来上がっているので、今週はジョッキーに状態を把握してもらいたかった」と続け、思い描いた通りの調整過程を強調した。

 1000万下から4連勝でマイル王の座に就いた安田記念。ゲート難もあって後方で折り合いに気遣う競馬から一転、正攻法の競馬で結果を出した。指揮官は「いろいろな流れ、展開に対応できるようになってきている」と進境ぶりに目を細めながらも、「関東圏への輸送でも体を減らすので、いかに平常心でいけるか」とポイントを挙げた。

 同一年のマイルG1ダブル制覇なら、07年ダイワメジャー以来8年ぶり6頭目の快挙。年末には香港国際競走(12月13日、シャティン)への出走も視野に入れるマイル界の超新星が、世界進出への足掛かりとなる走りを見せてくれるはずだ。

続きを表示

2015年11月20日のニュース