南関でまた一歩成長“逸材・阿部”に慢心なし

[ 2015年11月20日 05:30 ]

20歳になったホッカイドウ競馬の阿部龍騎手

 【地方競馬です!!】ホッカイドウ競馬の阿部龍騎手(20=北海道・角川)。スーパールーキーと呼ばれた逸材も、もうデビューから4年。あとで振り返った時、15年のあの時が階段を一段上がった瞬間だったのかもしれない…。そう予感させた、17日・川崎への南関初参戦だった。2Rで初騎乗初勝利。ただ、慣れない左回りに1角で外に膨らんだ。ローレル賞ではミスを即、修正。モダンウーマンをロスなく走らせ鮮やかな逃走Vを決めた。

 12年、同競馬所属で初となる日本プロスポーツ大賞・新人賞を受賞。昨冬は顔面を骨折。また、デビュー時1メートル67だった身長が1メートル73へと伸び、体重管理が課題になるなど苦労はあるが、14年には重賞初制覇と海外初騎乗も経験した。それでも「名門・角川厩舎所属という恵まれた環境だから。自分はまだ全然。まだ取りこぼしも多く、レース時の判断も迷いがある」と慢心はない。

 15年は北海道リーディング自己最高の3位。「25歳以下、所属場のリーディング5位以内」という南関での期間限定騎乗資格を得る条件を満たした。「もちろんチャンスを生かしたい」と阿部。来冬は南関でさらに力をつけた姿が見られそうだ。(秋田 麻由子)

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2015年11月20日のニュース