【マイルCS】アリオン重い馬場でも最後まで集中

[ 2015年11月20日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=19日】名門・橋口弘厩舎が誇る兄クラレント、弟レッドアリオンの重賞ウイナー2頭。一昨年11着、昨年15着と過去2年のこのレースに出走した兄が、今年は天皇賞・秋6着から来月5日の金鯱賞へ。昨年14着の弟は2年連続参戦になる。

 この日の追い切りは坂路でハイプレッシャー(4歳500万)との併せ馬。前半から軽快にラップを刻み、4F52秒0~13秒1で4馬身先着。柏原はタイミングを見計らって厩舎へ。甲斐助手は「良かったですよ。重い馬場でも最後まで集中して走れていました。この追い切りでまた良くなってくると思います」と稽古の感触を伝えた。

 昨年は兄が関屋記念→京成杯AHを制してサマーマイルシリーズ優勝を飾り、今年は関屋記念を制した弟がスマートオリオンと同点優勝で夏のマイル王のタイトルをモノにした。前走・京成杯は好位で流れに乗っていたように見えたが、ハンデ58キロを背負っていた上に道中、外からプレッシャーをかけられる厳しい展開。最後は気持ちが途切れてしまったためで、あの16着は力負けではない。

 「前走は外から来られて嫌気を差したようですね。理想は外枠。今年は間隔が空いている時にいい競馬をしているし、気分よく走ってくれたら」。振り返れば関屋記念こそ中2週での勝利だったが、今年の始動戦・洛陽Sと2戦目・マイラーズCはいずれも中8週で勝利を収めた。そして今回が中9週と春の2連勝と似通った臨戦過程だ。言ってみれば気持ちも体もフレッシュな状態。モマれずスンナリ運べるようなら…。強烈な一撃があっても不思議ではない。

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2015年11月20日のニュース