【天皇賞・秋】ショウナンパンドラ“G1仕上げ”で牡馬斬る!

[ 2015年10月29日 05:30 ]

坂路で追い切り、軽快な動きを見せたショウナンパンドラ

 秋初戦のオールカマーを快勝したショウナンパンドラは“G1仕上げ”で再び、牡馬斬りに挑む。普段通り坂路2本目の最終追いは、残り400メートルからペースを上げ、1F12秒5~12秒7をマーク。馬なりのままキビキビした脚取りで駆け上がった。1週前にジョッキー騎乗で仕上げ、直前でサラッと追うのは前走と同じパターン。見守った高野師が満足げに口を開いた。

 「前哨戦を使って状態がアップしているのが分かった。1週前も無理なくきっちりできたし、けさはやりすぎなければと思っていた。いい追い切りができた」

 前走は男勝りなヌーヴォレコルト、G1・2勝の牡馬ロゴタイプを差し切った。2走前の宝塚記念(3着)に続き、一線級が相手でも通用することを証明。約1年前の秋華賞でG1タイトルを手にした当時から指揮官の脳裏には、愛馬の活躍を思い描いていたという。

 「昨年、G1を勝ってから来年の展望をした時に、秋は古馬の王道路線に行ければとおぼろげに考えていた。宝塚も通用するはずと思っていたけど、秋のローテを考える上で大きかった」

 陣営の期待通りに、たどり着いた大舞台。ここ2走で手綱を取った池添も、1週前追いで確かな手応えをつかんでいる。鞍上は「乗った瞬間から状態の良さを感じた。坂路1本目の普通キャンターから上積みを感じた」と先週の“衝撃”を振り返る。

 上半期のグランプリは、直線で窮屈になりながら勝ったラブリーデイと0秒2差の接戦。池添は「うまくさばけていれば際どかったかも」と力負けではないことを強調する。舞台はまぎれが少ないとされる東京芝2000メートル。高野師は「能力の高い馬にとっていいコース。パンドラにとっても合うと思う」と絶対的な自信を持って送り出す。10年ブエナビスタ以来となる牝馬Vを飾り、“女傑”の道を歩む。

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2015年10月29日のニュース