【中京記念】カオスモス49秒0!今年坂路レコードに福永興奮

[ 2015年7月24日 05:30 ]

坂路で併せ馬で追い切られたカオスモス(左)。4F49秒0を叩き出した

 中京最終週のメーン「第63回中京記念」の木曜追い切りが23日、栗東トレセンで行われた。前走オープン2着と調子を上げてきているカオスモスが驚きの4F49秒0という時計を雨中の坂路でマーク。今年の坂路最速タイムをはじき出して調子の良さを見せつけ、不気味なムードが漂ってきた。

【中京記念】

 降りしきる雨で薄暗い早朝5時の栗東トレセン、カオスモスの坂路快走が報道陣の度肝を抜いた。はじき出した4F49秒0は言うまでもなく一番時計。スタンドから「オーッ!」と驚きの声が上がる。その当事者、鞍上の福永も興奮を隠せなかった。

 「49秒いくつ?フラット!?(馬場のいい)朝一番やから時計は出るけど、それにしても出たね。トレセンに20何年いるけど、こんな時計は初めて。俺のレコードやね」

 僚馬ネロ(4歳1600万)を2馬身ほど前に置いてスタート。陣営からの指示は「前の馬(ネロ)が4F50秒ぐらいで行くから、それを追い掛けてくれ」。その言葉通り、テンから12秒7、12秒0の速いラップを刻む。3F目は12秒を切って11秒7。それでいてラスト1Fも12秒6で踏ん張って、それもほぼ追ったところなしだから凄い。ネロ(4F49秒5)には首ほど遅れたが、この時計なら何の心配があろうか!?福永も出来に太鼓判を押した。

 「毎回攻めは動く馬やから、特別に調子がいいかどうかは分からない。ただ、もちろん状態が悪いと出せない時計だね。レースでもこの馬の力を出せるよ」

 あとは課題のもたれ癖がポイント。左回りでは直線で内にもたれて、もうひと押しが利かない。前走パラダイスSはそんな悪癖を出さなければ…と悔やまれる2着だった。

 「左にもたれる面を見てほしいと言われていたけど、そこまででもなかったね。あとはレースでどうかだけど、もたれたら仕方ない。内は(馬場が悪くて)誰もおらんからいいんちゃう。馬力はある馬だからね」

 関西リーディングを快走する鞍上の脳裏には、すでにいくつかのレースパターンがイメージされている。馬場のいいところを真っすぐ走れれば理想だが、場合によってはラチ沿いをただ1頭踏ん張るシーンもあるか。最後の直線、絶好の進路取りから大仕事をやってのけるつもりだ。

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2015年7月24日のニュース