南関に現れた大物感たっぷりの2歳牝馬スアデラ

[ 2015年7月24日 05:30 ]

デビューV2を飾った2歳好素材スアデラ

 【地方競馬です!!】南関2歳戦線に早くも大物感あふれる牝馬が現れた。船橋のスアデラだ。6月19日の新馬は1000メートル1分0秒9(不良)で2着に9馬身差。2着馬から3着馬まで2秒3の大差があった。同日、別の新馬2鞍は勝ち時計1分2秒4、1分2秒3だった。先週17日の波乗り特別は好位追走から新馬戦と同タイムで3/4馬身差V。2、3着の差は8馬身。手綱を取った本田正重は「余裕たっぷり。砂をかぶっても大丈夫」と笑顔で即答した。

 手掛けるのは故川島正行師の一番弟子として多くの名馬の稽古をつけ、昨秋に厩舎を開業した佐藤裕太師(40)。「馬に合わせて大事に仕上げ、七~八分の出来でした。重賞やクラシックを意識させる馬です」。アジュディミツオーやフリオーソの背中も知る男は同馬の素質をその五感でつかんでいた。

 父ゴールドアリュール、母は道営で07年G3エーデルワイス賞などを制し、川島正厩舎に移籍したマサノミネルバ(父ラムタラ)。佐藤師も調教で騎乗した。スアデラの全兄オーバークロック(セン4)も管理する同師は「母や兄とは違ってとても素直な気性。距離延長にも対応できると思う」。夏は北海道で充電休養。秋以降の戦いぶりが楽しみだ。 (池田 裕文)

続きを表示

2015年7月24日のニュース