【桜花賞１週前追い】新コンビ・ヴォイスで一発を狙う福永

　【東西ドキュメント・美浦＝２日】赤い桜花賞ゼッケンを着けた小柄な鹿毛の上で、福永が満足そうな顔を浮かべている。「見るのと乗るのとではイメージが違う。栗東から来て良かった」。テンダリーヴォイスの手綱をスタッフに渡すと、感触を語り始めた。

　新コンビ・福永が初めて騎乗した１週前追い切り。Ｗコースでスノーグース、ダノングリーン（いずれも３歳未勝利）の１～２馬身後ろを追走し、直線で並ぶ間もなく内から２馬身突き抜けた。馬なりで６Ｆ８９秒１、ラスト１Ｆ１３秒１。「ラストだけしまいを伸ばしての指示。反応も体の使い方も凄く良かった。イメージよりもずっと切れる」

　スタンドから双眼鏡を向けた梅崎の目にも出色の動きに映った。「今年の桜花賞は粒ぞろいだが、この時期の牝馬はやってみなきゃ分からない」。アネモネＳの勝ち馬は桜本番で苦戦続きだが、福永は一発を狙っている。